最終更新日時: 2024年6月9日
誰しも定年退職を除いて仕事を辞めるという事は起こりうるわけですが、
大きく、次の目標のために辞めるケースと、体調面等を理由に辞めざるを得なくなるケースと二つあります。
私自身も銀行に勤めて、次のステップに進むために途中退職しました。
上記いずれのケースにしても、次の段階に移りやすくするためにお金の面で現職中にしておくと良いことというものがあります。
なお、転職してすぐ給与収入が見込めるというケースについては今回のケースから除いて見ていくため、今回はしばらくの休養等を想定したケースとして見ていきますね!
目次
現職中は忙しいからこそ
現職中はとにかく忙しいため、なかなか家の事まで頭がまわらないという場合が多いです。
そのため、時間がある時に常にリスク対応が取れるような準備をしておいた方が良いですね。
具体的には、今回取り上げる退職であったり、病気やけがといったケースなども含めると、万が一の場合を想定して備えておくというのはとても重要な要素になってきます。
それは任意の保険に加入するといった話ではなく、以下のように簡単に行うことができ、事前に対策を打っておくことでその後の生活にスムーズに移行することが出来るようになります。
退職前にしておきたいこと
では、退職する前にどのような準備をしておくと良いのか?ということですが、
以下、大きく3つに分けて備えておくと、退職後からその次のステップが踏みやすくなります。
①支出管理をスリムにしておく
まず、一つ目は支出管理の見直しです。
順番としても重要で、収入や資産形成を考える前に、まず家計管理に手をつけるとすれば支出管理の見直しが先決です。
日常が忙しいと、月にどの程度支出があるのかという点については細かくチェックしていない方も多いかもしれませんが、月々の収支管理を細かく把握しておくことは非常に大事です。
仮に無給になった場合でも自身の現状支出を知っていることにより上手く支出をコントロールすることが出来るからですね。
「いつの間にかお金が減ってるのはなぜ?」
というケースが多い方はどの項目に対して支出が多いのか把握出来ていない可能性があります。
いわゆる、
「資金使途不明金」
というものですが、これがあるとなかなか貯蓄も出来なくなります。
支出管理を徹底し、無駄な項目は削減してスリムにしておくことが重要になります。
②金融リテラシーを高めておく
2つ目は、
「金融リテラシーを高めておく」
ことです。
これは、私が取得しているFP資格でも良いですし、社会保険に詳しくなる社労士など、ある程度お金や社会保険等に関することについて知識を増やしておくと退職してからも日常生活を送りやすくなります。
・余裕資金を個別株投資や不動産投資に活用してみようか
・社会保険の加入については、収入を130万円までにして配偶者の扶養に入ろうか、もしくは任意継続被保険者として生活するか
・年金については、しばらくは国民年金の第三号被保険者として入ろうか
など、勉強していれば選択肢が増えて生活方法も全く変わってきます。
また、後々起業を考えているという方は簿記の勉強が最適ですね。
次のステップへの繋ぎとして、お金に関わる知識を身に付けてみると良いでしょう!
なお、退職後の社会保険に関する手続きを横断的にまとめた記事がこちらにありますのであわせてご覧くださいね↓
③半年分ほどの生活費に関わる預貯金を作っておく
3つ目は、
「半年分ほどの生活費に関わる預貯金を作っておく」
ことです。
これは、最低でも半年分の生活費があれば次の就職等を気にせず生活することが出来ます。
私もそうでしたが、退職後はかなり精神的に安定出来るものの、収入が絶たれることになるので、別の意味で精神的に不安定要素が増すことになります。
それを少しでも解消するためには、より多くの預貯金となるので、積み立て等を利用して預貯金はしっかりしておきましょう!
住民税や健康保険料の支払いに注意!!
なお、注意しておきたいのは、
「住民税や健康保険料の支払い」
です。
住民税や健康保険料については、前年の所得を元に計算されるため、収入がない状態で一括にて請求されます。
その額についても、収入が安定している教員については数十万円単位となる可能性があるため、その分を考慮すると3つ目にあげたポイントについては、預貯金で残しておく金額として見積もる額より多めになるということですね。
なお、勤続年数が長いと退職手当もある程度見込めるためその辺りも考慮しておくと良いですね!
まとめ
今回は、退職前にしておきたいお金に関する3つのことについて見ていきました。
上記の全てをこなす必要はありませんが、1つでも多く取りかかれば退職後の生活に幅が広がり、とてもスムーズにいくはずです。
また、教員という経験をいかして起業を考えている方も簿記等を勉強することでよりビジネスを深く知り、起業をスムーズに行うことに繋がっていくでしょう。
すべては事前の準備ということですね。
現職中は大変かもしれませんが、事情により退職を念頭に入れている場合は、上記を取り入れながら出来ることをしてみて下さいね!