最終更新日時: 2024年6月9日
こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの山下です。
昔と比べて、今現在ではネット証券の広がりもありiDeCoやつみたてNISAが大きく普及しています。
そういった運用資産を考える時代に今までと同じようなコツコツ型の積立貯金は果たして正しい選択なのか疑問に考える方もいらっしゃるかもしれません。
公立教員でいうと積立貯金は財形貯蓄になり、私学の教員であれば私学共済より積立貯金が案内されています。
今回は、資産運用の時代に考える積立貯金と教員が取りうる方法について見ていきます。
目次
広がりを見せる資産形成
現在、NISAやiDeCoの認知度が広まり資産運用を積極的に行う方が増えてきました。
以前は、資産運用というと投資信託や保険といった方法が主な手法でありそれらに消極的な場合は定期預金や積立貯金を行うという事が多かったですね。
現在でも、定期預金や積立貯金は立派な資産形成の方法の1つですが、低金利のため増やそうと考えるとそれらに預けるよりはある程度リスクをとっていきたいという方も増えています。
実際に、近年ではFIREという言葉も広がり、資産を早めに構築して仕事を早期に辞めるという事を目標にする方もいらっしゃいます。
そうはいっても、運用というのはやはりプラスもあればマイナスもあるわけなので、
「リスク=不確実性があるもの」
としてしっかり認識した上で取り組まなければならないです。
現代における積立貯金について
では、旧来からある財形貯蓄や積立貯金というものはもはや出る幕はないのか?という事が言えそうですが、もちろんそのようなことはなく、しっかりとした目的があればどんどん使っていって良いです。
以下より、メリットと教員ができる使い方についてみていきます。
メリットについての再確認
積立貯金は確かに劇的に増えないので面白みというのものはないですが、最大のメリットは、
「コツコツ確実に積み重なる」
ことと、
「先取貯蓄」
です。
「コツコツ確実」には強い!
継続すれば確実に積み上がり、将来の目標があればそれに向けて計画的に貯めることが出来ます。マイナスになる心配もないので、確実に積み立てたい場合はやはり積み立て貯金になります。
もちろん、預金保険制度もあるので、その点は御注意下さい。
預金保険制度についての詳しい内容はこちらの記事よりどうぞ↓
先取貯蓄の強み
また、先取貯蓄が出来るというのが強みですね。
教員がもらう給与より自動的に天引きされるため、すぐお金を使ってしまう方にとってはありがたい仕組みと言えます。
逆に、なかなか貯蓄出来ないという方はついお金を使ってしまうという事が多いため、給与天引きという仕組みを上手く生活に取り入れて、強制的に貯蓄していくという事も重要です。
そもそも、貯蓄が上手な家計の共通点として、
「先取貯蓄」
があげられることが多いです。
この仕組みを早くから取り入れ、あとはその仕組みに任せておけば自然とお金も貯まっていくため、貯蓄上手な家計はこの仕組みをうまく活用しているわけです。
それを行うには、財形貯蓄や積立貯金がぴったりということですね!
ケースに応じて使い分けるようにする!
では、積立貯金が向いているケースというのはどのようなケースなのかという点について見ていきます。
まず、結論としては、
「(住宅購入時の頭金をはじめとした)確実に貯めたい短期目的のもの」
や、
「教育費」
があげられます。
住宅購入にかかる頭金を貯める場合は、基本的に短期の目標計画になりますが、確実に貯めていく必要があります。
短期の目標計画でありつつも、住宅購入においてはやはり頭金の用意が必要になるため、確実に貯めていくためにも積立貯金等は向いているということですね。
また、教育費についても同様で、子育て世帯においては将来的に教育費を貯めていくことになるため、確実に貯めていくためには重要なツールとなってきます。
つみたてNISA等をはじめとした投資信託による積み立てももちろん活用できますが、上記のものは確実に貯めていきたい項目であるため、使い分けが重要になってくるということですね。
教員としては財形貯蓄や積立貯金を並行して活用していくこと
教員としては、公立教員であれば財形貯蓄(一般財形、住宅財形等)を利用し、
私学教員であれば私学共済が案内する積立貯金を利用していくことが一番楽で確実に積み立てて行くことが可能になります。
もちろんそれだけでなく、NISAやiDeCo等をやった上で並行して行っていき、特に先程取り上げたケースに対しては積立貯金を使っていくことで、十分な資産形成を構築することが可能になります。
ぜひ、目的に応じた使い分けというものを意識して活用してみて下さいね!
まとめ
今回は教員が考える財形貯蓄や積立貯金についてみていきました。
何も、それらだけに固執する必要はなく、つみたてNISAやiDeCoなどとバランスをとって並行して活用することが、一番バランスの良いポートフォリオの構築につながります。
ぜひケースに応じて並行して活用してきましょう!
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