最終更新日時: 2024年6月9日
積み立て投資は、
「長期・分散・積立」
という観点で進めていくことから、
時間的にも長くなるため、相場が上がる場面を経験することもあれば、
暴落して見たくもない状況に遭遇する可能性も十分あります。
しかし、そのような状況下においてこそ、しっかり対処すべき方法を知っておくべきです。
「相場が暴落した際の積み立て投資に対するスタンスや考え方はどうすれば良いのか?」
という点で見ていきます。
目次
積み立ては長期間!
積み立て投資を行うにあたっては、これまでも、以下の記事でお伝えしてきました↓
特に、忙しい教員こそ、積み立て投資はできるだけ早くから行った方が良いです。
基本的には、冒頭の通り、
「長期・分散・積立」
を意識して資産運用を行っていくことが重要になり、最近では資産運用に興味を持つ方も増えて、
つみたてNISAやiDeCoなどの口座開設数も年々増えているようです。
相場が暴落した場合はどうすればいい?
しかし、長期間の積み立てを基本とすることから、2~3年で解約といった方法を取らないため、
値上がりが続く時期もあれば、暴落を目の当たりにする時期もくる可能性があります。
一番してはいけないこと
ここで、一番してはいけないこととして、
「暴落時にすぐ解約をする」
ということです。
資産の目減りが怖くなって、相場が落ちてきた時にすぐ解約に走ろうという気持ちになる方も多いです。
しかし、すぐ解約をしてしまうと、資産が目減りした状態で資産を取り崩すこととなり、
結果的に収支がマイナスになってしまうことになります。
暴落時の心構えについて
上記のようなことにならないように、暴落した際のスタンスについてお伝えします。
1.淡々と続ける
一つ目が一番大事なことで、
「とにかく淡々と続ける」
ということです。
積み立て投資は、長い期間続けることで収益をあげやすくなることから、
短期間や相場下落時に安易に解約をしないことが重要になってきます。
相場が落ちると、資産が減って気になったり、または見たくもないという状況になるかもしれません。
そのような状況下になっても、定期的な監視は必要ですが、
下落時は逆に少し距離を取ることで、マイナスな気分を軽減させることも大事になってきます。
つまり、頻繁に見る必要はないということですね。
昨今のコロナ禍においても、流行りだし頃、先行き不安により下落相場となりましたが、今では持ち直しています。
下落相場になっても、すぐ解約して売却せず、淡々と続けていくことが何よりも大事になってくるということなんですね。
2.資金に余裕があれば積み増すのもあり
二つ目は、現在の積み立て資金において、余裕があれば積み増しを検討するということです。
「相場が暴落したのに積み増すの?」
と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、
下落相場時は、実は一番の買い時となります。
本来、積み立て投資は毎月1万円ずつなど、投資信託を一定金額で買いながら積み立てを行うといった手法になりますが、
投資信託の基準価額が下がってくるときは、口数を多く買うことができるんですね。
例えば、基準価額1万円の商品を毎月1万円ずつ購入すれば1口になりますが、
相場が落ちて、基準価額が下落して5000円になった場合、毎月1万円ずつ購入するとした場合、
その時期は毎月2口買うことができます。
ですから、資金に余裕があれば購入金額を少し増やして(例えば、上記の場合だと1万5000円や2万円など)、
口数を多く買うことにつなげる方法もありということですね。
そうなると、下落相場ほど口数を多く買うことが可能になり、結果的に、平均購入単価を下げることにつながっていきます。
口数が多くなればその分単価を下げることが出来るので、
平均購入単価が低いほど、長く投資を続けていけば利益を出しやすくなると言えます。
現在、証券口座を持っており積み立てNISA等をされている方は、数量と単価を示しているページがありますので、
時間があるときに確認してみて下さい。
相場が良いときに事前対策を行う!
上記のように、暴落時に出来ることというのは限られていますが、
そのような状況になる前に、事前にしておくと良いこともあります。
それが、
「資産配分の比率の確認」
です。
例えば、資産にも種類がありますが、
・海外株式
・国内株式
・海外債券
・国内債券
など、それぞれでリスクも大きく異なってきます。(上から順にリスクが下がります。)
上記の各リスクを想定して、
「自分自身で許容出来るリスクの中で資産構築を行う」
ということがとても大事になります。
もし、今回取り上げた相場の暴落がとても気になるということであれば、海外株式のような高リスクなものは不向きとなるため、
収支のレンジが小さい債券を中心に組み立てるのが良いということですね。
この辺りはそれぞれ考え方もあり、リスクを取れる人と取れない人で変わってくることから、相場が落ち込む前の安定している時期に、ぜひ、資産配分の比率確認はしておいてください。
まとめ
今回は、相場の暴落時にどのようなスタンスを取れば良いのか?について見ていきました。
そのような相場になっても、先ほど上述した通り、
基本的にはすぐ解約をしないということが大事になります。
淡々と続けていくことが、
「長期・分散・積立」
の効果を一番実感することができるので、一時の暴落に惑わされないように、冷静なスタンスで取り組んでいきましょう!
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