最終更新日時: 2024年6月9日
他人は他人、自分は自分。
この言葉はよく聞きますが、家計収支を考える上でもこの考え方はとても大事です。
他の家庭に流されないように、やりくりしていくための注意点をみていきたいと思います。
横並び意識を変える
日本では、昔から横並び意識が強いです。
周りの目を気にするという点。
気にするなと言われても気にしてしまう事もあります。
それは小さい頃からの教育的な部分もあるので、この意識を変えることはなかなか大変です。
「A君があのゲーム持っているから買いたい」
「Bさんが英会話を習っているから、私も習いたい」
「Cさんのお宅が新築の家を購入したから、わたしたちも新築を」
など、他人がしているから自分たちもという行動は、他人に流されている事に気付いていないか、自分も前々から予定していたものか、のどちらかになります。
前者だと今後の家計に当てはめた場合、やりくりを考える上で少しキツいです。
特に、子どもの事を考える際には教育費用が発生しますが、ここでの注意点があります。
「Dさん宅のお子さんが私立の学校に行かせているから、私たちの子どもも私立に行かせたい」
という話。
教育費も家計収支に占める割合が大きくなる費用です。
公立と私立の学費はとても大きな差額になりますので、入学を考える際は慎重に検討しなければなりません。
芯がある家庭は強い!
あまり、他人のことが気にならずに自分の家計のことのみに集中出来ている家庭は、家計のやりくりに強いです。
例えば、子どもをどのように育てて行くか、教育方針を明確にしている家庭は、学校は〇〇に通わせて、塾には行かせずに家庭教師をつかせるなどと言ったように、周りが行くから我が子もという選択は取らないです。
見栄えを気にするという事が、周りの目を気にするという事とイコールになりますが、この見栄えにこだわると大変です。
車は高級車、服も百貨店やブランド品、子どもは必ず私立に行かせるなど。
上記の選択の際に、見栄えを気にすると、必然的に生活レベルを上げざるを得ません。
もちろん、家計の収支の中でやりくりできる範囲で、たまには良いものをという考えも有りです。
問題となるのは、それが継続的になることです。
つまり、体裁を気にして、毎月数万円も洋服代につぎ込んだり、周りが子どもを塾に行かせているから、自分の子も塾に行かせるといった具合に、家計の支出が周りに流されている状況が続くとマズイです。
大事なことは、「収入に見合った生活」です。
外食も同じことで、たまにはご褒美としてという考え方は全然OKですし、このような場合はご褒美レベルでとどめておいた方が良いです。
それも含めて、自分の家計に集中出来ているご家庭は、軸がブレず、生活レベルを一定に保ち、無理のないやりくりをする事が可能です。
ぜひ、他人は他人、自分は自分と考えて、家計のやりくりを再度考えてみて下さい!
子どもにも伝える大切さ
子どもにも同じように伝えていく事が、将来、子ども達が独立した時の生活にもつながっていきます。
「E君がスマホ買い替えたから自分も替えたい」と言われた時に、親としてどう切り返すか。
「うちはお金がないから」で終わらせるのも悪くはないですが、良くもないです。
他人に流されないように、しっかり理由をつけて諭す事が親の役目でもあります。
「今のスマホで不満な点はどこ?もし生活していく上でとても不便に感じる点があるなら買い替えも考えていいけど。まずはE君が買い替えた理由を教えて」
と言った感じで、しっかりと理由付けを求めるようにすれば、自分という軸を持てるようになります。
家計以外にも通じる大切なこと
周りの目を気にするような生活を大人が送れば、子どもも無意識に横並び意識を持つようになります。
これは、家計に限らず、生活を送る上で至る所で通じる考え方です。
いわゆる、「個の価値観」を大事にするということですね。
人それぞれ価値観は異なるので、それに対して変えるように同調圧力を加えてはいけないということです。
例えば、「周りのご家庭が習い事を多くさせているから、自分の子もあれこれさせなきゃ」といったような場面。
子どもが前向きならいいですが、後ろ向きな気持ちでいる子どもに対して、周りと同調するような行動をあえて取る必要はないということですね。
子どもの将来の事も考えて、しっかり自分という軸を持てるように向き合ってみて下さい。
それをする事で、子どもが自立しても無駄遣いや周りに流されるようなお金の使い方をしなくなる事と思います。
まとめ
なかなか、意識の部分では分かっていても、無意識にしてしまうのが横並び意識というものです。
日頃から家計を守るためにも、物を買う時は、
「衝動買いじゃないか?」
「周りに流されて買いたいだけじゃないの?」
としっかり、振り返って購入の検討をして下さい。
それだけでも、大きく家計管理が変わってきます。