最終更新日時: 2024年6月9日
保険に加入する時期によって、 解約をするとむしろもったいないという保険があることをご存知で すか?
いわゆる、
「お宝保険」
と言いますが、
その保険については慎重に扱う必要がある保険です。
今回は、このお宝保険について見ていきます。
お宝保険とは?
お宝保険とは、
「貯蓄型の保険で、予定利率が高利率な保険商品のこと」
を指します。
現在と比べて、 昔加入していた保険は高利率で運用されていたため、
運用益の増え方もとても大きくなります。
そのため、 お宝保険という価値の高い保険として名称を付けているわけなんで すね。
貯蓄型保険の種類について
貯蓄型保険の種類については、
・個人年金保険
・終身保険
・学資保険
などがあります。
このように、保険で積み立てながら、 将来的に目的ごとに受け取る形式の保険のことを指します。
貯蓄型保険については、以前にまとめた記事がありますので、こちらもあわせてご覧ください↓
加入時期の確認を!
そこで、貯蓄型の保険に加入している方は、 まず加入時期および予定利率をしっかり確認する必要があります。
その高利率が続くのが、平成11年3月までなので、
それ以前に契約した方は、 お宝保険としての価値を持つ加入者と言えます。
特に、平成元年前後は、利率で言うと6% 近くにもなっていたことから、
現在(約1%前後) では考えられないような高利率で運用されていたということですね。
今でいう投資信託にも全く負けていない、 むしろ投資信託より利益が見込めそうなほどの利率です。
このような保険について解約する場合は、 安易にしないように注意しなければなりません。
保険解約時の受け取り方に注意!
このようなお宝保険については、 受け取り方に特に注意する必要があります。
なぜなら、
「受け取り方で、かかる税金が変わってくるから」
なんです。
まず、保険金を受け取る場合、 一般的な収入と同じように税金がかかります。
この税金について、 上手い受け取り方をすれば税額を抑えることができます。
その受け取り方は、
「一時金」
として受け取るという方法です。
例えば、個人年金保険のような年金のために備える保険だと、 年金形式で分割で受け取ることも多いです。
これを、一時金として受け取る、つまり
「一括」
で受け取る事で、 税金を少しでも抑えることが出来るということです。
このような違いが出てくる理由の一つが、
「課税方法」
です。
年金形式で受け取ると、 長期的な収入として安定して入るとみなされるため、
「雑所得」
となり、
一時金として受け取ると、 一時的な所得ということで不安定とみなされ、
「一時所得」
となります。
このように、 受け取り方で所得税を計算する際の方法が変わってくるわけなんで すね。
この場合、上記の考え方で行くと、一時所得の方が課税計算する際に少し緩やかになっていることから、
一時所得として計算した方が、税額を少しでも抑えることができるということです。
細かい計算については省略しますが、 一時金として受け取った方が少しでも税額を抑えることができる ということは覚えておいて下さいね。
契約者と受取人の関係にも注意!
今までお伝えした内容は、 あくまで契約者本人が受け取る前提でお伝えしてきました。
しかし、保険は本人が受け取るだけではないですよね。
個人年金保険の場合、 もしかしたら受取人を配偶者の年金のプラスとして、 配偶者を受取人に指定する可能性もあります。
そうすると、
「贈与する」
という形になり、今度は、
「贈与税」
の対象となります。
贈与税については、基礎控除として年間110万円まで非課税になっていますが、
贈与税は他の税金と比べて高い利率となっているため、受取人が異なる際は
この辺りを十分注意する必要があります。
まとめ
今回はお宝保険について見ていきました。
お宝保険については、安易に解約しないことがまず一番ですね。
解約を検討している方は、 先ほどお伝えした契約期間内かどうかをまず確認して、
あわせて予定利率も見て判断していくと良いでしょう。
ちょうどタイミング良く加入できた保険については、 くれぐれ慎重に解約検討をして下さいね!
下記のメルマガでもお話しています↓