保険加入による保障(補償)重複は大丈夫ですか?教職員共済を例にみていきます!

最終更新日時: 2024年4月29日

こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの山下です。

保険に加入する事で注意したい事が

「保障(補償)[以下、保障に統一]の重複」

です。

保障が重複すると何が良くないのかというと

・保険料の過剰支払い

・保障の過剰確保

等に繋がるからですね。

今回は、教員が入る教職員共済を例に取りながら見ていきます。

保障の重複リスクとは?

保障における重複リスクというのは、前述した

・保険料の過剰支払い

・保障の過剰確保

のリスクがあげられます。

それに伴って

加入している保険の管理が難しくなる

事にも繋がります。

なぜなら、保障が重複すると1つの保険証券だけでは加入している保険状況を正確に把握する事が出来ないため、

生命保険の死亡保障が3,000万円だとした場合、それ以外にも同様の保障を2個も3個も加入していると合計で1億円近い保障額を確保する事になり、家計全体での把握がしにくくなるんですね。

もちろん、同様の必要保障額が満たない場合はプラスして保障を確保する必要がありますが、できるだけ加入している保険の数は少ない方が把握しやすいですよね。

これは、重複しても良いケースとして後ほど見ていきますが、やはり重複すると保険の管理が難しくなるという点は注意する必要があります。

具体的な重複事例について

以下より、具体的な重複事例についてみていきます。

レスキュースリー(交通災害共済)の個人賠償と総合共済の個人賠償

重複する例として、例えば

レスキュースリー(交通災害共済)の個人賠償と総合共済の個人賠償

があります。

前者も後者も同じ

「個人賠償」

です。

個人賠償の正式名称は

個人賠償責任保険

となりますが、個人賠償の保障内容としては日常生活のあらゆるトラブルに対する保障となるため、保険の何でも屋さん的な存在と言えます。

ただ、主契約として加入する事は出来ず(1つの保険商品として販売していない)、何かメインとなる保険(自動車保険や火災保険)の付帯として加入する事になるため加入が重複しやすいんですね。

保険の具体的な内容というのは時が経つと忘れていくため、主契約をした際に個人賠償の保障付けたかな?となる可能性が高いわけです。

「まぁ保険料も安いし、付けておこなうかな」

みたいな事になると、それがのちのちの重複にも繋がっていくわけです。

個人賠償を考える際は、必ず現在加入している保険に付帯していないか確認する必要があります。

なお、個人賠償については別途こちらの記事にまとめていますのであわせてご覧下さい↓

教員は総合共済を利用して個人賠償責任に関する補償を考えよう!

2021年4月6日

両社が相違する点とは?

では、この2つが相違する点は何かというと

確保する必要な保障額

になります。

それぞれの個人賠償額における上限額というものが定められているわけですが、その上限の範囲内において保障がなされるということになります。

それぞれ見ていくと、

レスキュースリー(交通災害共済)の個人賠償→最高1億円

総合共済の個人賠償→最高3,000万円

※あわせてレスキュースリーについての内容記事もどうぞ↓

教職員共済にある交通災害共済(レスキュースリー)について

2019年2月17日

となるため、やはり広く浅く保障する総合共済はこれを見ると低いことが分かりますね。

教職員共済の総合共済とその他の共済

個人賠償によるものだけでなく、総合共済によって確保する保障額は掛金が安い分それぞれの保障額自体は低くなると言えます。

そのため、広く浅く確保する教職員共済の保障額は低額であるという認識を持ちながら、しっかり確保したいカテゴリーについては別途しっかり保障する目的で加入することが重要です。

重複しても良い場合について

今まで重複する際のリスクについてお伝えしてきましたが、重複してもよいケースというのもあります。

それは、

必要な保障額が確保出来ていない場合

です。

例えば、先ほどの総合共済における個人賠償の話で言えば、総合共済自体が広く浅く保障する共済保険となっているため1つ1つの保障額がとても低くなります。

そのため、確保したい保障が総合共済一つだけでは解決出来ない事が多く、前述したように足りない保障額を別の保険で補うという事になるわけですね。

重複しても構わないケースというのはそのような保障額の上乗せのような形で加入する限られた場合のみとなり、それ以外で重複するのは基本的にはもったいない加入の仕方と言えるでしょう。

生命保険の必要保障額は特に大事!

生命保険における必要保障額は、今回の重複について特に大事な論点となります。

つまり、重複しても良いケースとして

死亡保障における必要保障額が足りない

というケースは十分考えられるからですね。

特に子育て世帯で子どもが増える、あるいは貯蓄の残高増減により必要な保障額も変動していきます。

そういった保障額をしっかり確保するためにも、一つの保険で保障額を確保できない場合は複数の保険で必要保障額を満たしていく必要があると言えます。

出来るだけ重複を防ぐためには?

上記のように重複して良いケースを除いては、極力保障の重複は避けたいところ。

では、保険加入の重複を防ぐためにすべき事というのは、

保険証券を定期的に見直すこと

になります。

1ヶ月に一度とは言いません.

1年に1回するだけでも、内容を忘れずに加入し続けることが可能です。

加入当時は分かっていても、時間が経つとどうしても保障内容について薄れていきますよね。

忘れないためにも定期的に一見ておくことで、保険の重複リスクを事前に回避する事に繋がります。

まとめ 

今回は保険加入に伴う保障の重複リスクを避ける原因や方法についてみていきました。

重複した状況で加入を続けるのはやはり保険料の支払いが勿体なく、重複する範囲のものについては早めに解約等の手続きをする事が大事てす。

保険証券等を見返す際は、重複していないかという視点で見ながら必要であれば保険の見直しをしてみて下さいね。

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