最終更新日時: 2024年6月9日
こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの山下です。
現在、戸建てやマンションに住まれている方は火災保険を契約していると思いますが、最近契約内容を確認した覚えはありますか?
もしかしたら、契約時期が古くて質が良くないままになっているかもしれません。
今回は、火災保険が最新のものの方が良い理由について見ていきます。
火災保険は住宅ローン契約時に同時契約するもの
火災保険については、保険代理店等に足を運んで契約をしに行くという形を取らないため、いつ契約をしたのか覚えていない場合も多いんですね。
一般的には、
「住宅ローン契約と同時に契約する」
ため、銀行であわせて契約することもあれば不動産会社の案内により契約することもあります。
もちろん、自分達で調べて独自に契約することも可能ですがどの商品が良いなどといったこともよく分からないため難しいケースが多いです。
なお、火災保険の概要についてはこちらの記事にまとめていますのであわせてご覧くださいね↓
旧型の火災保険は契約期間が長い
旧型の火災保険というのは、実は契約期間が長いんですね。
最長期間として、
「36年」
となるため、何十年も前に契約した火災保険というのは内容も忘れており、そもそも今の時代に沿わない内容となっている可能性もあります。
この36年というのは、金融機関の住宅ローン契約が最長35年という期間から決められたものになっています。
現在は2015年の火災保険改正に伴い最長でも
「10年」
という短い期間まで短縮されています。
この10年になった背景は、主に近年の自然災害が異常気象によるものも多くなり、損害保険会社としても長期的な収支予測が難しくなってきていることがあげられます。
30年以上ならなおさらですね。
昔の火災保険は30年以上という長期契約が当たり前の時代であったため、長期で火災保険を契約されている方も多いです。
現在火災保険を契約する場合は最長でも10年までという契約期間になっているということです。
保険の自由化による変化
実は、上記の2015年改正前の1998年に保険の自由化により、それまで統一化されていた商品がいろんな種類の火災保険が販売されるようになりました。
つまり、それまではほぼ似たような補償内容の保険に加入していたということです。
たとえば、
「住宅総合保険」
や、
「住宅火災保険」
などがあります。
昔は総合保険などのように同一の名称が多く、補償内容も限定的なものでした。
最近では、火災保険の中でも多様なプランが取り揃えているため、地域の特性に応じて柔軟に補償内容を決めることが出来るようになっています。
水災補償は要確認
また、住宅総合保険であれば「総合」と名称がつくぐらいですから、広い範囲で補償が可能ですが、
住宅火災保険というのは、主に火災に対する補償がメインで、水災による被害は補償外となっています。
このような場合、30年以上も前だと忘れている場合も多く、近年多い異常気象に伴う豪雨災害に対応出来なくなってしまいます。
そうならないためにもまずは現契約の確認を行い、水災に対する補償の必要性を感じた場合は火災保険の見直しを行うと良いでしょう。
補償内容が沿わなくなる可能性について
また、昔に契約した内容で、補償内容が現代に沿わなくなる可能性もあります。
例えば、建物の保険金額については、
「契約した時点でその建物を再建するのに必要な金額」
というものを算出します。
しかし、建物に使う木材等の資材費用は常に一定ではなく変動するものです。
そのため、昔に比べて資材価格が高騰していれば契約時に算出していた保険金額が見合わなくなり、再建するのに足りなくなるという事態も起こりうるわけですね。
そのため、古い火災保険の補償内容だと万が一の時に十分なカバーが行えない可能性も出てきます。
先程と同じように、水災なら水災に対応出来るような補償内容にしたり、地震保険を付加するならそれを付けた形で加入するなど、出来るだけ火災保険は最新のもので契約して各種リスクに備えておく必要があります。
まとめ
今回は、火災保険の最新のものが良い理由について見ていきました。
35年も前の火災保険だと、やはりどうしても補償内容が現在の天災リスクに沿わない可能性も出てきます。
そういった万が一のケースにあう前に、事前に古い火災保険の場合は見直しをしておくことで、補償内容を適切なものに更新することが重要になります。
そのため、古い保険より出来るだけ新しい火災保険の方が良いということですね。
今後もあらゆる天災は想定されるため、前もった準備はしっかりしておきましょう!