最終更新日時: 2024年6月9日
私学共済とは、私立の学校に勤めている教員の方々が入る共済組合のことです。
公立学校共済組合と同じように、私学共済制度も色んな事業を行っているわけですが、
そのなかでも、今回は一番イメージしやすく、かつ、取り組みやすい積立貯金についてみていきたいと思います。
私学共済について
私学共済の正式名称は、日本私立学校振興・共済事業団といいますが、
考え方や理念は同じ公立学校共済組合の共済制度と同じで、相互扶助が根底にあります。
私立学校に勤める先生方の公的医療保険については、この私学共済が取り扱っているわけですが、
もちろん、医療面をはじめとした事業だけでなく、福祉や年金、団体保険なども取り扱っているため、
出来るだけ、有意義に活用していきたいところです。
積立貯金は便利!
数多ある事業のなかでも、特に、
「積立貯金」
については、一番イメージしやすく、取りかかりやすいものと言えます。
一般企業で言う財形貯蓄のイメージですが、
私学共済の積立貯金も、
「定時積立貯金」
と、
「臨時積立貯金」
の二種類からなり、毎月一定額を積み立てていくことで、将来的な資産形成に一役買ってくれるものになります。
手続きについて
積立貯金をする上では、手続き上全て学校の事務がまとめていますので、
以下の申込み期間内に積立貯金をするための手続きを取ると良いでしょう!
申込み期間について
申込みの期間は、現在、
前期が4月末~5月末
後期が9月末~10月末
となっています。
詳しい日程については、各学校の事務方にご確認の上、
年に2回しか申し出るタイミングがありませんので、忘れないように注意してください!
利率について
利率についてなんてすが、現在時点(平成31年4月14日執筆時点)で、
「年0.25%」
となっています。
現在、多くの金融機関が普通預金、並びに定期預金の利率を年0.01%としていますから、これこそまさに雀の涙です。
それと比較すると、単純に25倍ですから、私学共済の積立貯金を使わずに、
地方銀行の一般的な定期預金を使うのは、やはりもったいないです。
現在は、利率がその程度あるとしても、今後の金利情勢により、増減する可能性も十分ありえます。
もし、利率が今の普通預金や定期預金のような利率に近づくようでしたら、活用するメリットはあまりありませんが、
今の利率を考慮すると、少しでもお金を増やす形に持っていくためには、積立貯金は簡単で取りかかりやすく、
私学共済加入者であれば誰でも出来ると言う点は大きな点と言えます。
払い戻しも簡単!
銀行のような定期積立貯金をする場合、払い戻しをする際はわざわざ銀行に出向いたりしなければいけませんが、
私学共済を利用した積み立てであれば、上記のように学校による事務手続きで行うことができるので楽です。
規定として、払い戻しは月1回で、毎月25日までに払い戻し請求書を事務に提出すれば、
翌月には振り込まれるようなので、いざというときも安心ですね。
つみたてNISA等と並行して!
ただ、私学共済の積立貯金はすることを前提に考えると、
将来への資産形成としては、もう一押し欲しいところです。
年利0.25%と言えど、増え方にも限界がありますし、
効率の良い資産形成をするためには、プラスワン欲しいところです。
ですので、今回の積立貯金にプラスして、
「つみたてNISA」
や、
「イデコ」
を組み合わせていけば、ベースとなる資産運用の形は築きやすくなります。
どちらも、積立方式になりますが、
資産運用の経験が数多くあり、
積極的にリスクを取ってでも大きなリターンを得たいという方を除いては、
やはり、上のどちらか、又は両方の組み合わせが堅実な資産運用の方法となります。
資産運用の基本を生活の中に取り入れることで、
投資経験の浅い人でも成果をあげやすく、あれこれ悩んだり、無理することなく長期で実行することが出来ます。
貯蓄が出来る家庭は、まず先に、
「貯蓄のためのお金を給与から差し引き、残りの生活費でやりくりする」
という習慣が出来ています。
このシステムをなるべく早く取り入れれば、後は任せるだけ。
ぜひ、生活の中に、貯蓄額を先に確保する積み立て方式を積極的に取り入れてみて下さい!
まとめ
今回は、私学共済の積立貯金についてみていきました。
出来れば、少しでも積立利率が良いところにお金は預けておきたいところです。
私学共済の加入者資格がある方は、長期の資産形成を視野に入れつつ、
つみたてNISAやイデコを組み合わせながら、ぜひ積極的に活用してみて下さい!