最終更新日時: 2024年6月9日
百貨店にある、友の会はご存知でしょうか?
年間に積立額を決めて、満期まで積み立てた際には、利息分を上乗せしてもらって、それを百貨店で使える商品券でもらったり、百貨店で使える割引が付いていたりするものです。
この友の会は、本当にお得なんでしょうか?
また、検討するならばどのような人が加入に向いているのでしょうか?
その辺りを見ていきたいと思います!
目次
百貨店「友の会」について
百貨店にある「友の会」。
それぞれ、百貨店ごとにこの会の名前は違います。
○三越・伊勢丹→エムアイ友の会
○高島屋→ローズサークル
○大丸・松坂屋→大丸松坂屋友の会
といったように、それぞれ名前は違いますが、このような会員制度を置いてます。
しかし、友の会を置いてない百貨店もあります。
それは、西武・そごうです。
もともと友の会を置いてありましたが、今現在は廃止になっています。
友の会の内容について
仕組みについては、冒頭で述べた内容になります。
例えば、1ヶ月1万円ずつ積立てた場合、年間で積立額は12万円になりますが、これに利息分を上乗せして13万円程度の商品券になって戻ってくるということです。
積立額については、それぞれコースがあります。
半年コース、1年コースとあり、月5000円、1万円、3万円などと積立金額も選べます。
1年間預金するより、はるかに高い利息分がもらえて、とても魅力的です。
しかし、友の会はあくまで百貨店が提供する会員制度です。
つまり、積み立てた額は現金で戻ることはなく、商品券として受け取るということです。
いわゆる、「百貨店でお金を使ってね!」ということです。
そうでないと、単なる銀行の代わりにお金を預かるだけの企業になり、利息を付す意味がなくなるからです。
友の会のデメリットをあげるとすればこの点でしょうか。
積立制度ですので、途中で引き出す事が出来ず、しかも百貨店でしか使えないという事です。
百貨店専用の制度ですので、当然といえば当然ではありますが、積立はどうしても銀行でするものと同じように捉えてしまいますので、その辺りに注意してもらえればと思います。
反対に、百貨店を頻繁に利用する顧客にとってみれば、とても魅力的な会員制度と言えます。
友の会比較してみた!
友の会は全国の百貨店にありますので、それぞれ比べてみていきたいと思います!
エムアイ友の会
エムアイ友の会は、三越伊勢丹グループの百貨店(三越・伊勢丹・丸井今井・岩田屋)で利用できる会員制度です。
コースとしては、半年コースと1年コースがあり、半年コースの場合は積立金額が5000円しかありません。
もらえるボーナス額は0.4ヶ月分になり、およそ2000円分プラスで受け取ることが出来ます。
また、1年コースは5万円まで積立金額を設定することができ、ボーナス額は1ヶ月分受け取ることができます。
月1万円だと、満期時にプラス1万円受け取ることができるという計算ですね。
ローズサークル
ローズサークルは、高島屋の友の会のことです。
コースは、1年コースしかないので、半年間の積立はすることができません。
こちらも、満期時のボーナス額は1ヶ月分になります。
また、ローズサークルは会員特典が充実していて、お中元やお歳暮期に5%の割引券をもらうことができ、提携しているレストランやホテルなども割引がききます。
大丸松坂屋友の会(JOY CLASS)
大丸と松坂屋の百貨店において利用できる友の会です。
コースと金額は、エムアイ友の会と一緒です。
こちらは、さらに特典もあり、提携しているレストランやホテル、美術館といった所の割引がありますので、比較的お得です。
メリットはどの程度ある?
とにかく利回りが高いのが友の会の積立の特徴です。
計算方法は難しいのでここでは省きますが、おおよそ15.38%の利回りになります。
投資する金融商品で考えてみても、なかなか良い投資対象と言えます。
いつでも換金できるというわけではないので、金融商品とは言えませんが、それでもこの利回りは十分高いです。
利用に適している人は?
百貨店の友の会は、あくまで百貨店で使うために積立てを行うものです。
利息をもらえるからという理由だけでしないように、友の会に入る時は、百貨店で買い物をすると決めている時だけです。
百貨店は、多少高くても生鮮食品なども地下で売っています。
服飾関係だけではないため、食料品でお世話になっているということであれば、積立てをするメリットは大いにあると思います。
この制度を活用する上で、一番に考えるべきことは、百貨店における買い物のペースです。
今まで百貨店を利用しつづけて、これからも適度に利用し続ける意志があるならば、この積立制度は利用した方が絶対にお得です。
このような状況に当てはまる人であれば、積立制度を使った方が良いです。
しかし、百貨店は年に数回しか利用しないということであれば、この積立制度を利用するメリットはほとんどないかもしれません。
それほど、使う人によってメリットを受ける割合が大きく変わってきてしまいます。
まとめ
利用するためには、百貨店での買い物がメインになっている人です。
くれぐれも、百貨店を利用するペースが低い人は、積立制度は利用しない方がいいです。
どうしても、融通が効かない制度ですので、安易に始める事ができるものではないからです。
利用するのであれば、ぜひ自分の買い物行動を振り返り、百貨店中心に買い物をされる方は、ぜひ前向きに検討してみてください!