最終更新日時: 2024年6月9日
教員が支払う年金保険料は厚生年金保険料になりますが、
年金の支払い状況をお知らせするハガキのようなものがあり、それを、
「ねんきん定期便」
と言います。
現在は、ねんきんネットの認知度も上がってきたため、ネットで確認する方も多くなりましたが、利用していない方はねんきん定期便というのは非常に重要な年金情報の1つとなります。
また、ねんきん定期便は年齢の節目も含め、毎年一回定期的に届くものですが、見方を含めてよく分からない方も多いと思います。
今回は、教員に届くねんきん定期便について具体的に見ていきます。
目次
ねんきん定期便の概要について
ねんきん定期便とは、公立学校共済組合、あるいは私学共済事業団より、国民年金や厚生年金に加入している組合員に対して年金の加入記録をお知らせするものになります。
送付時期と年齢について
毎年、誕生月に送付されるようになっています。
基本的には、ねんきん定期便と書かれたハガキとして送られてきますが、節目の年齢になるとより詳しいねんきん定期便が送られてきて、形も封書形式となります。
その節目の年齢というのが、
「35歳、45歳、59歳」
になり、
この年齢に達する年には、年金の加入状況をより詳しくお知らせしてくれるものが届く事となります。
ねんきん定期便の具体的内容について
次に、ねんきん定期便の具体的内容について見ていきます。
節目の年齢以外の場合
まず、上記にあげた節目の年齢である35歳、45歳、59歳以外の方に来るハガキの記載内容ですが、これは50歳以上か50歳未満で異なってきます。
50歳以上になると、
・年金の加入期間について
・老齢年金の種類と1年間の年金受給見込み額について
・直近の月別の状況について
となり、
50歳未満になると、
・年金の加入期間について
・加入実績に応じた年金額について
・直近の月別の状況について
になります。
節目の年齢(35歳、45歳、59歳)の場合
反対に、節目の年齢になるとより詳しい通知内容となってきます。
まず、59歳の場合、
・年金の加入期間について
・年金の加入履歴について
・老齢年金の年金見込み額について
・厚生年金保険における標準報酬月額などの月別の状況について
・これまでの国民年金保険料の納付状況について
になります。
反対に、35歳と45歳の場合、
・年金の加入期間について
・年金の加入履歴について
・加入実績に応じた年金額について
・厚生年金保険における標準報酬月額などの月別の状況について
・これまでの国民年金保険料の納付状況について
になります。
59歳と35歳・45歳の大きく二つに分かれて、年金の記載内容も変わってきます。
定年前の59歳になると、受け取る年金の見込み額が反映されるということですね。
「いくらぐらいもらえるのか?」
というのは、ねんきん定期便も確認ツールの1つとしてとても重要であるということが言えます。
ねんきん定期便の見方について
最後に、毎年届くハガキ型ねんきん定期便の見方について見ていきます。
以下、各項目に分けて解説していきますね↓
①…国民年金保険料を第1号被保険者として納めた期間です。第1号被保険者とは自営業者や学生・無職等の際に納める者で、保険料が免除されている期間も含みます。
②…国民年金保険料を第3号被保険者として納めた期間で、具体的には昭和61年4月以降の期間で、年収が130万円未満で20歳以上60歳未満の方が、厚生年金保険に加入している配偶者に扶養されている者のことを言います。
③…国民年金保険料を納めた総期間数になります。
④…厚生年金保険料を納めた総期間数になります。教員の場合は、公立学校共済組合の場合は公務員厚生年金に、私学共済事業団の場合は私学共済厚生年金になり、教員を含めた公務員以外の職種に就いている場合は一般厚生年金になります。
⑤…合算対象期間等は年金額の計算に反映されない期間ですが、老齢年金を受け取るために必要な年金加入期間としてみなされる期間です。つまり、国民年金の任意加入期間において未納となっている期間を表示していることになります。ただ、例外として受給資格期間に含めることができる期間もあるため、この期間については年金事務所に問い合わせをした方が良いでしょう。
⑥…受給資格期間については、老齢年金を受給するにあたって必要となる加入期間になり、現在その期間を満たしているかどうかを確認することが出来ます。以前は25年間でしたが、現在は年金の法改正により、10年(120月)を満たせば受給できる資格があるということになります。
以上、各項目についてご説明しましたが、⑤と⑥については以前、こちらの記事にまとめていますのであわせてご覧くださいね↓
なお、上記の年金加入期間の下に加入実績に応じた年金額や保険料納付額を示したものがありますが、それに関する説明も図表の下に記載されていますのであわせてご覧くださいね。
まとめ
今回は、教員に届くねんきん定期便について見ていきました。
毎年、ハガキで来るものと年齢の節目にくるものとそれぞれありますが、年金の納付状況を知らせてくれるものなので、とても大事な書類になります。
これを見ながら、現在の年金の納付状況を確認し、将来受けとる年金の見込み額等をある程度把握しておけば、老後の生活も立てやすくなります。
毎年届くものですので、ぜひ確認してみて下さいね!
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