最終更新日時: 2024年6月9日
まだ正規採用ではなく、常勤講師としての臨時的任用職員(以下、臨採)や非常勤講師等で教員を続ける方にとっては、給与等はあるものの、
並行して採用試験に向けた準備等もする方も多いため、ライフプランの観点からもおろそかになりがちです。
しかも、給与も上がらないため、資産形成についてなかなか思うようにできないという所が実情だと思います。
今回は、
「教員採用試験に合格するまでにあたり、臨採や講師等をしながらどのようにライフプランを形成していくか?」
という点で考えていきます。
目次
臨採や非常勤講師の働く環境について
雇用形態として臨採や非常勤講師の場合、正規採用と条件はやはり異なります。
まず、基本的には1年間ずつの更新となるため、来年の雇用は約束されていないです。
しかし、現在は全国的に教員不足であり、臨採等は貴重な存在となっており、
正規採用になるまで、更新しながら働いている方も多くいらっしゃいます。
非常勤講師は時間単位の授業のため、常勤形態ではないことから給与も限定的ですが、
臨採の場合は給与や手当等、基本的には正規採用と同じ処遇のため、ある程度雇用における最低限の保障はあります。
もちろん、年齢によって段階的に給与が上がらず、上限が決まっているといった点(公立・私立で異なっているため、各学校ごとに確認する必要あり)や、正規採用と同じぐらいの仕事量の多さといった懸念点もありますが、
社会保険等もあるため、将来に向けた資産形成も十分可能です。
非常勤講師について
非常勤講師については、基本的に授業のあるコマに出勤を行うため、一日中いるわけではないです。
そのため、給料も月給制ではなく、時間給となるため、社会保険についても基本的には国民健康保険や国民年金保険を自分で納める必要があります。
ただ、一定数以上の授業コマ数を担当すると、共済組合に加入をするという私学もあるため、
給与同様、学校ごとに確認する必要があります。
常勤講師としての臨時的任用職員(臨採)について
臨採については常勤形態となるため、上述した通り、社会保険等の適用があります。
そのため、年金も厚生年金となり、非常勤講師と比較すると、将来への資産形成は出来ています。
資産形成で出来ることについて
非常勤講師として勤務する方と、常勤形態となる臨採として勤務する方が、働きながらできる資産形成について考えていきます。
非常勤講師は支出の方を特に注意!
非常勤講師については、まず、社会保険を掛けることが出来ない人が多いため、ここの備えとして、貯蓄以外に年金への上乗せを考える必要があります。
このブログでもよく取り上げるイデコや、既に個人年金保険に加入している人はそれで備えるのも手です。
しかし、毎月の収入が限定的ですから、例えばイデコであれば月々の掛け金最低金額5,000円だけでも掛けておくと安心ですね。
少しでも貯蓄になるような仕組みづくりをしておけば、後々の資産形成も楽になります。
また、非常勤講師は基本的に副業が認められているため、掛け持ちしている方も多いと思います。
そういった点で、少しでも収入の幅を広げていくのも良いですが、今見てきた資産形成の手段を考えるより、
特に、支出面に考慮して生活する方が効率的です。
収入が限定的でも、無駄な支出を抑えれば資産形成は十分できます。
注意したいのは、多額のローンやキャッシングなど。
借りている場合は早めに返済し、ローンのある状態を作らないことが一番です。
無駄な金利は払いたくないですよね。
特に、クレジットカードの使い方には要注意です。
こちらの記事に詳しくまとめていますのであわせてご覧ください↓
収入が限定的な場合ほど、固定費の支出見直し(通信費等)もあわせて、支出カットが何よりの得策になります。
臨採について
臨採になると、常勤形態として社会保険等もあるので、年金等の掛け金も多いはずです。
それにプラスして、非常勤講師と同じようにイデコをしつつ、並行してつみたてNISA等の積み立てを行うのが良いでしょう。
「正規採用になってから」
と考える方も多いかもしれませんが、イデコを始めとするつみたてにおける資産形成は、早く始める人ほど優位性が増します。
夏休み期間等を利用して、ぜひ仕組みづくりを始めてみてください。
また、非常勤講師よりは収入面が確保できていますが、同様に支出面への対策もしっかりしておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、教員採用試験に合格するまでの過程として経験する方が多い非常勤講師と常勤形態の臨採について、資産形成上できることについてみていきました。
雇用形態としては確かに不安定ですが、もらう収入から資産形成を行うことは十分可能です。
その方法を上述の通り注意して、早いうちから仕組みづくりを徹底していくことが将来への資産構築につながります。
その方法として、資産形成の手段だけでなく、支出面への対策をとることも、間接的に大きなメリットをもたらすため、
ぜひ、無駄な支出もカットしていくようにしてくださいね!
下記のメルマガでも詳しくお伝えしています↓