教員の身近にある団体保険を知っていますか?
保険には一般の保険と、職場ごとにあるグループの保険があります。
どちらがいいのかという点もそうですが、そもそもどのような違いがあるのでしょうか?
この違いについて見ていきたいと思います。
団体保険とは?
団体保険とは、所属する会社や団体が、グループとして提供している保険の事です。
一般的な保険は、団体保険ではなく、それぞれの保険会社が独自の商品として提供しているものであり、保険料も決して安くないです。
対して、団体保険はその団体の代表者が契約者になり、そこに所属する人たちが被保険者としてかけるものを言います。
ですので、当然、その団体に所属していないと加入することができないということですね。
もちろん、その家族であれば加入対象者になっていることも多いので、
家族全員で同じ団体保険に加入することも全く問題ありせん。
教員で言えば、教職員共済も団体保険の1つですし、日本教育公務員弘済会が提供している保険も団体保険の1つです。
加入するメリットについて
では、加入する際のメリットはなんでしょうか?
メリット①
まず1つ目として、保険料が安いということです。
一般的な保険料と比較して、割引率が高く、必要以上に保障額も大きくない事から、相対的に安くなります。
また、告知もそこまで厳しくないということも利点ですね。
保険は、どうしても告知で引っかかって入ることが出来ないというリスクがありますが、
団体保険は、比較的、告知制約が緩いので、保険に加入しやすいという側面があります。
こういったときに、前に既往歴があったり、手術した過去などがあると、
入れなかった保険も入ることが出来るようになるという状況にもなり得るので、
やはり、加入のしやすさは大きなメリットとなるでしょう。
メリット②
メリットの2つ目は、現在、個別に民間の保険に入っている方も、団体保険に切り替えることが出来るという事ですね。
団体保険扱いにすることで、保険料も割引きになり、
しかも保険料控除の手続きも互助会等が行ってくれるので、保険料の控除証明書を用いて年末調整の提出を自身でする必要もなくなります。
これは、給与から保険料が自動で天引きされるので、自身でする事がなくなるということなんですね。
都道府県によって違いが出てくるでしょうから、その辺りは確認してみて下さい。
デメリット
1つデメリットがあるとすれば、会社を退社した際には継続ができなくなるということです。
一生もので考えていた保険なのに、辞めざるを得なくなると、改めて保険の見直しをしないといけないので、少し面倒な部分は出てきます。
種類によっては継続出来るものもありますが、その点については、加入時にしっかり確認しておく必要があるでしょう。
どちらがいい?
保険の入り方は基本的に二者択一とかそういう判断ではないです。
あくまで、
「必要保障額」
に基づいた選び方が大事になってきます。
ですので、教員で言えば、ベースを団体保険である教職員共済に据え置きながら、他の民間保険を考えていく方が選びやすいでしょう。
また、弘済会の保険についても、その他の民間の医療保険では取り扱ってない保険なども取り扱っています。
そうすると、選択肢の幅が広がり、他から保険のお誘いが来ても、団体保険を優先して考えることで、
勧められるがままに保険に加入するという状況は生まれないでしょう。
なぜなら、団体保険という選択肢があることを知っているだけで、検討材料になりますし、
他との比較も出来るので、安易に加入するような状況にはなりにくいからなんですね。
それほど、やはり勧められたまま保険に入るのは、保険料の無駄につながってしまうリスクが懸念されるのです。
必要保障額さえ知っていれば、後は商品の選定に苦労せず、見直しをする機会にも役立っていくのです。
まとめ
今回は、団体保険について取り上げてみました。
保険は、一般的な保険だけではなく、このように所属している団体が設けている保険もあります。
大概は安かったり、保障内容は充実してないけど、入りやすかったりなど、人によってはありがたい側面もあります。
しかし、相対的に保障額が低い事もあり、
特に子どもがいらっしゃる世帯は、安易に団体保険に入らないように注意しなければなりません。
その辺りは、必要保障額を保険会社のHP等から簡単なシミュレーションをしてみて、しっかり算出してみることも大事です。
そうすると、より保険を選びやすくなり、団体保険のコスパの良さにもだんだんと気付いてくることでしょう。
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