最終更新日時: 2024年6月9日
子どもは、小さい頃は免疫力が弱いので、病気にもなりやすいです。
親としても、病院に行く事が増えると思いますが、他にもケガのリスクも考慮して、医療保険などに入った方が良いんじゃないの?と考えた事があるかもしれません。
子どもに医療保険は必要なのでしょうか?
今回はその辺りは見ていきたいと思います!
目次
医療保険について
医療保険は、基本的にケガや病気に備えて入る保険です。
万が一、そのような状況で入院したり、通院するとなると、医療保険でカバーする事が出来ます。
仕事が出来なくなったり、場合によっては収入源である本人が倒れて入院する可能性もあります。
そういった場合に、医療保険のメリットを受けることができ、家計が維持できる手段でもあります。
今見てきたこのような事情は、大人中心の話になります。
子どもについてはどうなのでしょうか?
よく外で遊ぶのでケガは付きものだし、免疫力もまだ強くないので入院、通院は大人以上に可能性としてあるかもしれません。
医療保険の加入目的から考えると、子どもにもかけていいような保険に見えます。
子どもの医療保険は必要ない!?
一般的な考え方で行くと、子どもに医療保険をかけた方が良さそうな気はしますが、実はその必要性は高くないです。
その理由を以下に挙げてみます。
理由①:万が一の時のリスクが小さい
そもそも保険の目的は、万が一の時のリスク対策であることです。
一家の大黒柱が倒れたりすると、収入がストップしてしまい、たちまち家族の生活が立ちいかなくなります。
しかし、子どもがいざ入院するとなっても、収入がストップすることはなく、生活は維持できます。
保険は、あくまで収入などが途絶えたり、生活の資金不足のためのリスク対策です。
医療保険にかける金額が毎月発生する分を、貯蓄に回すだけでも大きく変わってきます。
子どもに医療保険をかける必要性はそこまで高くないと言える一つの理由がこれになります。
理由②:多くの自治体で医療費の助成制度がある
子どもが小さい時は免疫力が弱いです。
そのため、医療機関にかかる確率も高くなるわけですが、このような事情は国や自治体も想定済みです。
つまり、年齢制限を定めて、多くの自治体が子どもの医療費に対して無料化を図ったり、助成金を出したりしています。
自治体によって制限は異なりますが、中学卒業までは無料のところ、小学校入るまでは無料など、各自治体により差があります。
差異があるため、一律に助成制度を設けているという事は言えないですが、多くの自治体は子どもへの医療費助成制度を設けています。
このような助成制度があることを考慮すると、病院にかかる割合が増えても、家庭から出て行く医療費支出はそこまで高くないことが分かります。
その辺りはしっかり確認しておいてください!
理由③:入院する割合が低い
厚生労働省の平成26年患者調査によると、子どもは、通院の割合が多くても、実は入院する割合は0.1%台というデータがあります。
高齢者を除く大人でも、多い年代で0.3%程度なので、全体で見ても入院率というのはかなり低いということです。
赤ちゃんの頃は1%台と少し高いですが、子ども時代は特に入院するような状況にはなりにくいということです。
医療保険のメリットとして、入院時の手当てが厚いということもあり、
確率的に低いものに対して月々保険をかけていくというのは、優先度としてはどうしても低くなります。
子どもにかける保険が医療保険だけならいいですが、早いうちから学資保険をかけている家庭も多いと思いますので、保険負担が倍になると家計も苦しいです。
子どもに対してかける保険の考え方は、貯蓄が優先事項なので、二つの保険が両輪になりそうな場合は、学資保険を出来るだけ優先するのが望ましいと思います。
ちなみに、学資保険にも実は特約として医療保障をつけることが出来ます。
ただ、特約をつける分コストが上がってしまうので、入る場合はより慎重に検討をして欲しいと思います。
医療保険が必要な場合とは?
子どもの医療保険は、基本的に入る必要性がそこまで高くないことは、先ほどの理由からも見て取れると思います。
しかし、やはり大事な自分の子どもに何かあった時を考えるとどうしても不安…という方もいると思います。
子どもの医療保険加入の目安として、
・貯蓄がほとんどない
・出生時より病弱傾向にある
・自治体の支援が不十分
といったケースです。
共済などは掛け金も安いので、比較的入りやすいと思います。
例えば、子どもが入院するとなった時や通院時もそうですが、親が付き添うのが通常だと思います。
子どもに一人で病院に行かせるといった事は出来ないですよね。
そうなると、仕事も休まなければならず、正社員を除き、その分の収入も減額になる可能性があります。
そのような状況になった時に、収入が減って家計に影響を与える恐れがあるなら、医療保険の加入によるメリットを受ける事が出来ます。
もし、それでも悩むということであれば、先ほど学資保険を取り上げた際に特約の話をしましたが、学資保険に加入しながら医療保障をつけるという選択でもいいと思います。
ただ、やはり医療保険よりは保障内容が狭く、学資保険料も上がるので、その辺りは家庭状況や自治体の支援状況を確認しながら検討してみてください。
基本的に、自治体の多くは子どもの医療体制は充実しています。
保険による医療保障や助成制度が重複しないように、注意して加入を考えて下さいね!
まとめ
今回は、子どもの医療保険について考えてみました。
入院率の低さや、助成制度といったものがあるので、医療保険にすぐ入るメリットはそこまで高くないです。
もし、助成制度が弱かったり、家庭事情により医療保障を充実させた方が子どものためになると考えた場合は、加入検討してもいいでしょう!
まずは住んでいる地域の支援状況を優先的に確認してから考えてみて下さい!
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