家や土地などの所有を示す権利証とは??注意点も!

最終更新日時: 2024年6月9日

土地や家といった不動産を購入すると、それを示す証明書のようなものが発行されます。

一般的には、

「権利証」

と言いますが、現在の正式名称は、

登記識別情報通知」(以下、権利証)

というものです。

この権利証は、非常に大事なもので、失くすと色々と後から面倒になります。

住宅ローンを組む際や借り換えする際にも必要になってくるので、

権利証の内容と注意点について見ていきます。

昔と今の権利証の違いについて

昔と今では、権利証の形態が異なっています。

平成17年ごろまでは、不動産を購入すると、冊子型のような形で発行されていました。

この時の名称が、

登記済証

です。

「不動産を手に入れて登記しました」

という証明書であるため、このような名前になっていました。

たった一枚の紙

しかし、近年はそのような形式ではなく、

登記識別情報通知

という、暗号化された番号が隠された一枚の用紙が発行されるようになっています。

この暗号化された一枚の紙になった事で、データで管理しやすくなりました。

ただ、冊子型ではなく、一筆につき一枚の紙で発行されるため、失くす確率も上がってしまいます。

次からまとめていますが、上記にあげた非常に大事な権利証を失くしてしまうと、後々色々と面倒なので注意しなければなりません。

失くすとマズい!?大事に保管すべき理由について

権利証を失くすとなぜ面倒なのか、その理由について下記にあげます。

再発行が出来ない

まず、再発行が出来ないという点があげられます。

「この家は自分のものだ!」

と主張する場合、権利証があればその示し方も分かりやすいですが、

それを示すものがなくなると、口で言うしかなくなるということですね。

家の所有について主張する機会というのは、一般的に見ればほとんどないかもしれませんが、

近年では、土地ころがしが横行しているなど、勝手に所有を移転されてしまったという事例もありますので、

そのような事態にならないためにも、

権利証の保管は非常に大事になってきます。

専門家への手数料の支払いや手続きの手間がかかる

では、再発行出来ない場合にどうするのか?というと、

次の売買や贈与等を行う際に、司法書士さんなどにお任せして、

本人確認となる書面

を作成してもらう必要があります。

もちろん、この書面を作るには手数料を支払わなければならないため、

失くさなければ払う必要がなかった費用まで、余計な経費がかかってしまうということになります。

特に、マンション等を購入した場合、不動産価格の値動きもあって売買も起きやすいので、

次の買い手に売る際に、権利証というのが必要になるものの、それを紛失していることから、本人確認となる書面を作らないといけないという状況になってしまいます。

本人確認となる書類を作る以外にも、法務局からの回答による方法も取れますが、

いずれにしろ手間になることは間違いないので、あるに越したことはないということですね。

住宅ローンや借り換え時に使う

権利証は、住宅ローンを組む際に必要になってきます。

なぜ、住宅ローンで必要になるかというと、銀行が家を担保に取る際に、

「抵当権」

という権利を登記するためです。

銀行は、住宅ローンを組むにあたり、無担保で契約してくれるという所はほとんどないでしょう。

万が一、債務者が返してくれない時のために、不動産を担保に取るのを条件にして、融資してくれるはずです。

しかし、担保に取るという手続きも簡単に出来るわけではないんですね。

この権利を登記するには、担保に差し出す人の権利証を必要書類として法務局に提出する必要があるため、

銀行が担保に取る手続きの際に必要になってくるということです。

先ほどあげた、

「抵当権」

という権利を登記するためには、権利証の他にも、印鑑証明書等も提出しなければならないため、

とにかく失くさないように十分注意していかなかればなりません。

借り換え時は特に注意!

特に、他の銀行へ借り換えを行う際などは、最初に不動産を購入してから時間が経っているため、

失くしてしまっているという方もいらっしゃいます。

そういった方は、権利証を失くしたという手続きをまず取らなければならないため、

余分に時間もかかってしまいます。

そういったことにならないように、最初に家を購入した際には、

大切な書類として厳重に保管しておく必要があるという事です。

まとめ

今回は、不動産を手に入れた際の権利証についてまとめていきました。

普段、賃貸マンションに住んでいる場合は、このような所有権を示すものというのは発行されないため、

縁遠い話ではありますが、いずれ家を購入する予定があったり、急に親が持っている不動産を相続するような状況になった場合、一枚の権利証が発行される事になります。

近年、所有者不明土地問題や空き家問題等がありますが、新しく不動産を手に入れた人は、

必ず、今まであげてきた権利証というものを手に入れることになるため、

発行された際は十分注意して保管していかなければなりません。

ぜひ、今後家を購入する予定のある方などは、権利証というものがものすごく大事な書類であるということを認識して頂いて、

いざ手続きに入る時の参考にして下さいね!

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