最終更新日時: 2024年6月9日
保険というのは様々な種類があります。
「どの保険に加入しようかな?」
と迷われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
保険の選び方を間違えると余分な保障が増えたり、
またはその反対で、保障が足りなくなったりする可能性もあります。
今回は、教職員共済の保険の種類とあわせて、加入目的がしっかり明確になっているかということを中心にみていきたいと思います。
教職員共済の保険について
教職員共済の保険は種類がいくつかありますので、
どのような状況で必要になるのかあげてみたいと思います。
各種類について
✔︎団体生命共済(トリプルガード)・・・将来の万が一の際(死亡や障害になったとき)のために加入する
✔︎医療共済(トリプルガード)・・・手術や入院、先進医療等のために加入する
✔︎総合共済・・・教職員賠償と個人賠償の2つに分かれており、前者は公務上でトラブルが起こった際のために備えるもので、
後者は日常生活における様々なトラブル(子どもが他人にケガさせた等)に対して備えるために加入する
✔︎交通災害共済(レスキュースリー)・・・交通事故による死亡やケガ、日常生活における様々な事故(転倒してケガ等)に備えて加入する
✔︎自動車共済・・・自動車に乗る際の、対人や対物補償等のために加入する
✔︎車両共済・・・上記の自動車共済は車両補償が付いてないため、対人対物補償とあわせて、事故を起こした際に車の修理補償のために加入する
✔︎新・終身共済・・・団体生命共済と目的は同じだが、保障の期間を限定した特約を付加して加入することが出来るので、柔軟な契約ができる。
✔︎年金共済・・・将来、公的年金のプラスとして受け取ることができるように、月々積み立てするような形で運用し、個人年金保険と同じ役割として加入する。
✔︎火災・自然災害共済・・・前者は火災や風水雪害に備えて加入するものであり、後者は風水雪害にプラスして、地震や家財等の盗難に備えて加入する。
加入目的を明確にする
以上、各加入目的に応じて整理してきましたが、
加入を検討する場合は、それぞれの加入目的を明確にする必要があります。
「何のために加入するのか?」
はとても重要であり、
よく、
「とりあえず加入しておく」
「不安だから加入しておく」
等の理由がよくありますが、この理由で加入すると、どんどん保険料が積み重なって、
本当にその共済保険は必要なの?という疑問が上がってきます。
そうならないためにも、
「子どもが最近産まれたけど、必要保障額が足りないから、新・終身共済を利用して万が一のために備えよう!」
といった意図を持つ事で、保険も選びやすくなってきます。
保険の見直しに利用する
また、民間の保険を利用している方であれば、保険の見直しとして教職員向けの上記共済に切り替える目的で加入せるのも良いでしょう!
もともとの目的は既に明確になっているので、
保険料の問題に対する解消や、保障内容の問題に関する解消を図るためにも良いと思います。
共済保険はコスパが良いけど・・・
先ほど、保険の見直しのために共済保険を利用するという点をあげましたが、
共済の一番のメリットは、やはり、
「コスパの良さ」
にあります。
これは、教職員共済に限らず、都道府県民共済や、JA共済、コープ共済といった種類の共済保険についても同じことが言えるわけですが、
このコスパの良さが、逆にデメリットになりうる場合もあります。
それは、
「余剰加入」
です。
余分に加入してしまうという事ですね。
安い分、どうしても不安解消のために保険を利用したくなりますが、
今の家計状況や本当に必要な保障なのか、加入する際はしっかり検討していく必要があります。
月々の掛け金は安いですが、月2,000円が10年続くと、
「24万円」
という金額になるわけです。
海外旅行に行けそうな金額ですよね。
こういった、余分な保険料が家計のお金の巡りを阻んでいる一要素にもなっているため、
安い掛け金であっても加入し過ぎない事と、既に加入している世帯は、思い切って解約するといった選択肢も視野に入れる必要があるでしょう。
特に医療共済は注意!
一番、不安解消になりやすい医療共済はまさに上記の目的で加入商品なりやすいものになってきます。
「ひとまず医療保険、医療共済に」
という方も多いと思いますが、
教職員共済のトリプルガードを利用する場合であっても、
「先進医療特約」
を付加した上で加入すればコスパがより大きくなりますが、
その特約を付けずに、
「ただ不安だから加入している」
というのはとてももったいないです。
加入目的をよりはっきりさせるために、むしろ、
「先進医療のために」
という目的だけの方が理にかなっていると言えます。
ですので、先進医療は高額になりやすく、特約料金も少額なので、
トリプルガードに加入する場合は、先進医療特約も付けて加入しておきましょう!
このように、目的が明確であれば、保険加入に自信を持って向き合うことができます。
まとめ
今回は、教職員共済の保険の選び方についてみていきました。
加入目的をより明確にしてから入るというのは、意外と出来ていない場合も多いので、
今加入している共済、もしくは民間の保険についてはしっかり意図を持って加入出来ているか?ということを今一度見直し、
解約するのであれば解約し、切り替えるのであれば切り替えて、保険加入の無駄をしっかりなくしていきましょう!
そうすると、家計の無駄な保険料支払いがなくなり、お金の巡りも良くなってくるはずです。
ぜひ、目的を持って加入検討してみて下さいね!
はじめまして、教職四年目ですが、社会人経験が10年以上あります。
今年度生命保険の更新があるので、乗り換え検討中です。
加入時は、21歳で15年以上放置してきました。
四年前に教職につくことになりました。ふと、保険の見直しをしようと考えております。
預金は、まぁまぁある方ですし、医療費が増しても高額療養費や、公務員だと付加給付があると聞きました。
それだと、預金が少しあるので
トリプルガードに先進医療つけるだけでもいいのでしょうか?
保険に対して色々なことを話される営業まんがいる中で混乱してしまいそうです。よろしくお願いいたします。
りお様
はじめまして。FPの山下と申します。
コメント頂きましてありがとうございました。
保険の見直しについてですね。
現在教職員で、なおかつ預貯金にもある程度余裕がありましたら、医療保険の必要性もかなり下がってきます。
もし医療保険を一つ加入しておきたいという事でしたら、りお様のおっしゃる通り、トリプルガードに、あわせて先進医療をつける入り方でしたら、賢明な入り方になります。
なお、今年度生命保険の更新があるとの事ですが、上記はあくまで医療保険についての話になりますので、生命保険についてはご家族の状況によりご検討の程よろしくお願い致します。