最終更新日時: 2024年6月9日
変額保険ってご存知ですか?
資産運用も考えたい方にとっては、運用方法のは1つとして検討範囲に入るでしょう。
保障という側面と、運用という側面両方を兼ねていることもあり、商品自体が複雑で、
保険を取り扱っている人でも分かりづらい商品になっています。
色々注意すべき点があるということですね。
今回は、その変額保険についてみていきたいと思います。
目次
変額保険とは?
変額保険とは、保険会社が株式や債券といった金融商品を用いて運用を行い、
運用結果に応じて、死亡保険金や高度障害時の保険金が変わる保険の事を言います。
保険商品ではありますが、どちらかというと、投資性が強い保険なので、
保障というより投資に近い資産形成商品であると言えます。
基本的に、死亡保険金などは加入する際に決まっていますが、そこをプラスに変える仕組みを作る事で、
より子どもにお金を残したいと考えている家庭は、この保険は合うという事になります。
以下、この商品のメリットとデメリットをみていきたいと思います。
変額保険のメリット・デメリットについて
変額保険におけるメリットとデメリットをそれぞれ比較してあげてみたいと思います。
変額保険のメリット
・運用実績に応じて死亡保険金が増える。
・運用実績が低くても、死亡保険金や高度障害保険金については最低保証額が定められているので、下がる心配がほとんどない。
・投資性が強いので、保障額を増やしていきたい人にとっては、運用と保障の両面を追うことができる。
変額保険のデメリット
・解約返戻金や満期の保険金については、最低保障額がない。
・変額保険など、複雑な商品に加入する際は、比較的コストが高い。
・投資性商品なので、仕組みが複雑である。
・保険会社の手数料も比較的高い。
いかがでしょうか?
一般的な保険と違って、投資性が強いので、メリットとデメリットの内容も、
ポイントは投資的側面であることがわかると思います。
運用で得られる保険金も多くなる反面、それにかかるコストも大きくなるということですね。
この辺りは、特に、保険を売る側は、コストが高くなるという負の側面を必要最低限にしか伝えないので、
加入を検討する場合は、このコストについて、何度も何度も繰り返し聞いておくと良いでしょう。
変額保険はあくまで保険!
変額保険は、上記で見たように、投資性の強い保険です。
運用実績が良ければ、目安となる保険金以上の金額を受け取ることができるので、
もらえる金額が多くなる反面、資産運用にかけるコストも高くなるので、加入者が支払う手数料も高くなります。
また、商品の仕組みが複雑で、一回説明したところで、利用者側が全て理解できるという状況も期待しにくいわけですね。
そのため、保険で資産運用をしたい方にとってみれば、魅力的に映る商品ではあるかもしれませんが、
保険はあくまで必要保障額を確保するもの。
投資は投資専門でする!
投資性が強ければ、投資メインになりがちになるので、
投資をしたいならば、株式や債券といったものを自ら購入した方がまだやりやすいです。
変額保険は、保険会社が代わりに運用してくれるので一見楽そうに見えますが、
必ずしもそれが良いとは限りません。
やはり、運用実績は増減するので、自分のお金を十分に使えるように、投資は投資で割り切って使った方が良いでしょう。
また、この保険は、先程もご説明したとおり、比較的高コストになっており、
仕組みが複雑で分かりづらいものもあるので、コスパとしてはあまり良くないでしょう。
保険という将来に関わるもので資産運用をするには、十分注意しなければなりません。
保険に加入するだけで、コストが余分にかかっているので、
もし、変額保険で資産運用を構築している人は、一度見直してみる価値はあると思います。
変額保険をしてもいい人とは?
なかなか保険の勉強をしないと難しい商品ではあるので、加入する際はしっかり内容を理解して入る必要があります。
最後に、変額保険の加入が向いている人を挙げますと、
・変額保険の仕組みを十分理解してる。
・株や債券等の投資経験が多い。
・保障と運用の両面で資産形成をしていきたい。
・少しでも、将来家族にお金を増やした形で残したい。
・余裕資金がある。
などでしょう。
全て該当する必要はないですが、特に1〜3つ目については、加入する前に該当しておいた方がいい項目です。
まとめ
今回は、変額保険についてみていきました。
投資と保障の両面を兼ねている保険なので、正直、資産運用にもメインに使えてしまうものでもあります。
しかし、保険の目的は、あくまで
「必要保障額の確保」
にあるので、運用実績に関係なく、最初からしっかり確保出来ていれば、それ以上増やす必要もないわけですね。
もし、増やしたいとか、運用をしていきたいという方は、保険を使うのではなく、
イデコやNISA、投資信託などやり方はいくらでもあります。
むしろ、そちらの方が当然、投資としての結果も出やすく、やりやすいのは間違いないです。
保険が得意とするものと資産運用は完全に切り離して考えないと、混合して訳が分からなくなってきますので、その辺りは十分注意する必要があります。
この辺りを、わざわざリスクをとって増やす必要もないので、
変額保険で少し投資的な部分に傾いている方は、今一度、再考してみて下さいね!