最終更新日時: 2024年7月8日
こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの山下です。
2022年から日本全体で金融リテラシーの向上に繋げるためにスタートした金融教育。
現在はインフレが急速に進み、円安により日本の通貨価値が下がる中、資産を構築していくには国内だけでなく海外に目を向けてお金を振り分けて行く必要がある状況です。
そんな中、日本円にのみしかお金として所有している状況であればあまりにもったいなく、もったいないどころから日本円自体が目減りしている状況のため、預金しているだけなのに資産が少しずつ減っている状況と言えるでしょう。
そのような状況を適切に理解するために大事な事は、早い時期から金融教育をしていき、海外への投資をはじめとしたお金の使い方を学んで実践していくことです。
現状、金融教育は課題も多いですが、その課題と教員として何が出来るのか?という点について見ていきます。
金融教育の課題について
現代の金融教育の課題というのは、主に
・金融リテラシーの低さ
・授業時間の制約
等があげられます。
金融リテラシーの低さ
これは、教員だけに限らず日本国全体で
「金融リテラシーの低さ」
があります。
欧米と異なり、幼少期からお金の勉強をするということがほとんどないわけです。
そうすると、教える側においても
「知識不足」
が発生するため、十分な教育がしにくくなります。
そのため、
「外部の専門家」
に頼んで教育を代行してもらう方法が1番の近道ですが、それをすべての学校で行うと人材不足が顕著になってきます。
現在は高校の家庭科の範囲という括りになっていますが、大人は一人一人がお金に対する知識を最低限身に付けておくことが大事です。
そのため、一人一人が身に付けておくことで、家庭科の先生による任務偏重が緩和され、大人の誰に聞いてもある程度お金について答えられるという状況が理想ということですね。
お金はすべての人にとって生活設計にかかわるとても重要な項目です。
「家庭科の先生しか分からない」
となっては、今後の国全体の金融リテラシー向上に向けたステップも前に前にといかないでしょう。
なお、金融教育をすることによるメリットについてまとめた記事がこちらになるので、あわせてご覧下さいね↓
教員として何が出来るのか?
では、現状に対して教員が出来ることを考えた場合、
大きく、
・知識を取り入れること
・自らが実践すること
等があげられます。
1つ目の
「知識を取り入れること」
については、金融分野に対する勉強となりますが、このような畑違いな分野はとっつきにくさが当然出てきます。
そのため、まずはきっかけづくりを中心に考えていき、徐々に慣れていく事で知識を少しずつ取り入れる工程を辿れば、上手く勉強として取り組む事が出来るようになります。
そのきっかけづくりというのが、いわゆる2つ目の
「自ら実践すること」
です。
自ら実践するというのは、要するに
「まずは自身の世帯における資産構築に取り組む」
ということですね。
例えば、
・収支管理
・ローン
・保険
・資産運用
等、あらゆる分野のものに一度対峙してみると良いでしょう。
このブログは教員の保険をメインに取り扱っていますから、例えば、まずは自分自身に保険の加入必要性があるかどうか等考えていきながら必要であるならば保険の加入を検討するなど。
をしていくことで、身の回りの身辺整理をしていくわけですね。
それを重ねていくうちに、自らが実践していることなので咀嚼して説明をすることが容易になり、さらに学んでいくことで金融教育として還元していく事が出来るようになります。
新NISAやイデコの活用でもOK!
もちろん、
「新NISA制度等の活用」
でもOKです。
これらをしていくことで、自身の老後に繋がるだけでなく他の人にも還元出来るぐらいの力を付けていくことが可能です。
もう少し学びたければ、本や雑誌、Youtube等のコンテンツを上手く使いながら制度の勉強をするのが良いですね。
まずは自らが実践していくこと。
そして、実践して慣れていけば少しずつ各金融分野について学んでいくこと。
これらを少しずつでもしていくことで、金融教育の一端をしっかり担っていけるようになります。
まとめ
今回は金融教育の課題とそれに対して教員が出来ることについて見ていきました。
金融教育においては日本国全体で推し進めていかないと、大人としては子ども時代に金融に関する勉強等はしていないため、学ばなければお金についてほとんど知らないという状況が生まれてしまいます。
教える側としても、まずは
「実践→勉強」
等の手順を踏んだり、それぞれがスキルアップする気持ちでいかないと金融リテラシーの向上には繋がっていかないと言えるでしょう。
ぜひ、今回の問題を把握しながら金融リテラシーの向上に向けてどのようにアプローチしていけば良いか考えてみてください!
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