最終更新日時: 2024年6月9日
車にかける保険は大きく二つあります。
自賠責保険と任意保険。
前者は加入義務がありますが、後者は前者で対応できない面を補うために入る保険です。
これは、多少お金がかかっても入るべき保険ではありますが、残念ながら義務ではないため、入らない人もいらっしゃいます。
なぜ任意保険が必要なのか、また家計に負担がかからないような任意保険の入り方がないかみていきたいと思います。
目次
任意保険に入らない人が多い?
自動車の任意保険に加入する割合の方が多いですが、実際に任意保険に加入しない人もいらっしゃいます。
あくまでも任意ですので、必ずしも保険に加入する必要性はありません。
実際に、加入するとなるともちろん保険料が発生します。
最近は、ネット保険の拡充で保険料も安くなりましたが、それでも等級が低い人は保険料も10万円近くになってしまいます。
義務付けになってないし、保険料も高いとなると、加入に難色を示す人ももちろん出てきます。
しかし、やはりトータルで見ると任意保険は加入する必要性のある保険です。
任意保険に入るメリット
では、なぜ任意保険に加入する必要性が高いのでしょうか。
補償額を十分カバーできる
1点目は、事故が起きた際に、自賠責保険では対応しきれない金額について、予備的にカバーすることができるという点です。
自賠責保険の基本的な補償内容は、死亡やケガにしか対応しません。
対物事故や自ら乗っている車については保険が適用されないのです。
また、保険金も死亡時で3,000万円、けがで120万円しか保険金として出ないので、金額的にも低いです。
実際に、自らの過失により対人事故を起こし場合、
仮に被害者が亡くなると、遺族より損害賠償請求として数千万円から億単位での金額を請求される可能性も十分あります。
そういった点で見ると、任意保険は対人事故の場合に補償を無制限に設定でき、対物事故でも数千万円単位で設定することができるので、
万が一の時の備えとしては必要十分と言っていいです。
車両保険を付けることができる!
二点目は、車両保険を付ける事ができることです。
一点目で申し上げましたが、自賠責保険は人を対象にした死亡事故と傷害事故にしか対応しておらず、車両そのものに対しては保障されません。
事故が起きると、大きな破損なら修理代も高くつき、任意保険に加入していないとなると、貯金から思わぬ出費として切り崩さなければなりません。
しかも、車の修理代は、自分の車だけの話ではなく、自らの過失による事故であれば、相手方の車の修理代も払わなければなりません。
そうなると、さらに出費がふくらんでしまいます。
そこを保険から捻出することにより、急な出費を防ぐことができるという事ですね。
もちろん、貯蓄が十分あり、運転に自信があって保険なんかに頼らなくても大丈夫という方であれば、貯蓄から切り崩すのも有りでしょう。
しかし、車両のみに対する保険で済めばいいですが、相手が大きなケガをして長期の病院通いとなった場合。
医療費なども長期間にわたって支払わないといけない可能性も出てきて、当然保険料も増加していきます。
自動車事故のあらゆるリスクに対応するためには、任意保険が一番コストパフォーマンスに優れていると言えます。
安く加入する方法はある?
一番気になる保険料ですが、保険料を安くするためには、補償金額を落としたり、他の補償を付けないなど、方法はいろいろあります。
もちろん、等級によって大きく異なってきますが、おおよそ金額と補償適用範囲で決まります。
例えば、「そもそもメリットになる車両保険を付けないで保険に加入(つまり、対人・対物事故のみ)」
したり、
「運転に自信があるから、自損による事故への補償も付けない」
となると、低い金額で保険加入が出来ます。
また、チューリッヒやソニー損保など、ネットを中心に任意保険を販売している会社は、保険料も割安です。
理由は、実際の代理店を持っていないので、コストが膨らまず、低価格を実現することができるからです。
損害保険会社はそれぞれで特徴あり!選ぶ際は慎重に!
低価格だからといって安易に選んでしまってもよくありません。
大事な事は、契約内容の中身であり、保険料ではないからです。
それぞれ、保険会社によって内容を充実させている箇所が異なります。
ロードサービスは選ぶポイントの1つ!
例えば、付帯内容の代表的なものにロードサービスがあります。
ロードサービスとは、車を運転中にトラブルが起こり、動かなくなった際にレッカー移動などを頼むことができるサービスの事を言います。
ロードサービスは、JAFをイメージされる方が多いと思いますが、任意保険にも付帯サービスとしてあります。
また、通常、任意保険を使うと等級が下がるので、翌年の保険料が少し上がります。
しかし、ロードサービスの利用は等級に影響がなく、翌年の保険料も上がることはないんですね。
ですので、出来れば充実した内容で付けておいた方が良い付帯内容と言えるでしょう。
ただ、形態が”付帯”なので、ロードサービスの内容自体はあまり充実していません。
そこで、より充実させたい場合は
「JAFに加入する」
のが一番良いです。
もし、任意保険でもロードサービスの内容を求めたい場合は、チューリッヒなどが保障内容として充実しています。
レッカー移動の距離が100kmやガソリンの補給、パンク時のスペアタイヤ交換など、とても多岐にわたるサービスを提供してくれます。
その内容はJAFサービスと遜色ないと言っても良いと思います。
事故対応の迅速さも必要!
万が一、出先で車両トラブルがあった際に、保険会社に電話をして対応をしてもらいますが、その際の対応の速さも異なってきます。
2018年度現在、その迅速さへの評価が高いのは価格.comで確認がとれます。
詳しくみてみると、代理店を構えている保険会社ほど事故対応時の評価の高さが伺えます。
代理店を構えていないと、どうしてもコールセンター中心になってしまうので、やりとりも時差が生じてしまいます。
もし、事故対応の迅速さを重視するという事であれば、この点で評価の高い保険会社を選ぶといいと思います。
トータルで判断する事が大切!
このように、ロードサービスに強い保険会社もあれば、事故対応時の迅速さを強みにしている保険会社もあります。
保険料、補償内容だけでなく、ロードサービスを含めた事故対応の内容や速さも大事になってきます。
気になる保険会社を3、4社ほど挙げて、ネットでシミュレーションしてみて、トータルで判断することが大切です。
まとめ
車に乗る際の任意保険をかけて乗る事は、自分の身を守ることだけでなく、運転する者同士の礼儀でもあります。
事故を起こした際に、相手が保険をかけていないと、
「損害を全額補償してもらえない」
なんて事態になりかねません。
車の任意保険をかける理由はそういう側面もあるので、まだ保険をかけられてない方は、上記保険会社を選ぶ際のポイントを参考にして頂き、保険に加入していただければと思います。