最終更新日時: 2024年6月9日
車両共済や車両保険といった、自分の所有する車に対する補償を付けるかどうかで迷った経験はありませんか?
対人・対物補償になる通常の自動車保険と異なり、車両共済・保険といったものは自分自身が所有する車そのものに対する保険になるため、
「修理代も高額になるし修理しなくてもいいかな」
というケースもあるため、補償の必要性に迷うかもれません。
また、車両共済・保険を付けるとなると、年間の自動車保険料も上がってしまうので、なおさらためらいます。
今回は、検討する際に迷わないように、車両共済・保険の判断基準についてみていきます。
また、後半では補償内容にも触れています。
目次
車両共済・保険の概要
車両共済・保険の概要について、以下、教職員共済にある車両共済で見ていきたいと思います。
補償概要
- 他人の車との衝突
- 盗難
- 落書き
- 物が当たる
- 天災(台風や洪水、火災等)
- 単独事故(電柱衝突、自転車等に接触、転落等)
- あて逃げ
が主な補償対象条件になっています。
このようなケースになった場合、保険金がおりるということですね。
なお、教職員共済の自動車共済の内容については、こちらの記事にまとめていますので、あわせてご覧ください↓
他人の車との衝突も対象?
他人の車と接触した場合、相手側の過失が明らかであった場合も、両者に対して過失割合が発生するため、
こういった場合も、相手方の保険会社のみで済むという話ではなくなります。
自分自身にも、事故による過失割合があることを考慮すると、その分については相手方の保険会社からは保険金が出ないので、
自分自身で払わなければならないということです。
付加する際の判断基準について
以下より、車両保険を付ける際の考え方と車両保険を付けない際の考え方に分けてみていきます。
車両保険を付ける際の考え方
- 新車を購入した場合
- 毎日通勤等で利用している場合
- ローンを組んでいる途中に全損してしまい、ローンの残債を支払うことを避けたい場合
- 車好きな場合
- 高級車を利用している場合
- 預貯金が多くない場合
以上が、車両保険を付ける際の考え方になります。
特に、2つ目にあげた毎日通勤等で利用する場合というのは、その分事故のリスクも上がるため、付けておいた方が良いですね。
単なるかすり傷程度で済めばいいですが、場合によっては、修理しないと動かないといったケースも出てくるかもしれません。
そういった場合は、毎日の通勤で利用することが出来なくなりますので、放置するわけにはいかなくなります。
また、3つ目にあげているローンを組んでいる場合ですが、ローンの残債がある状況で車を全損等させると、ローンの残債だけが残り、
仕方なく購入した次の車のローン費用も発生することを考慮すると、二重のローンに苦しむことになってしまいます。
出来ればこういった状況は避けたいので、車のローンがかなり残っている場合は、車両保険を付けた方が安全と言えます。
最後にあげた預貯金については、後ほど説明します。
その他の考え方については、主観も入ってくるものもあるため、客観的にみて必要かどうかをしっかり検討していく必要があります。
車両保険を付けない際の考え方
次に車両保険を付けない場合の考え方について見ていきます。
- 車のローンがない。
- 月に数回程度でほとんど使わない。
- 中古車でかなり型式が古い。
- 急に発生した修理代を、預貯金から支払える余裕がある。
といったケースがあげられます。
多くのケースが車両保険を付ける際の逆になり、理由についても、その逆の理由と捉えてもらえれば良いでしょう。
特に3つ目の場合、中古車だと車両保険金額も低くなるため、保険金額が低くなるぐらいであれば車両保険を付けずに、
預貯金から支払った方がよいケースも出てくる可能性があります。
そういった場合は、無理に車両保険を付けなくても良いと言えますね。
現在の預貯金から考える
車両保険に限らず言えることですが、保険を検討する際は、
「現在の預貯金額」
がかなり大事な判断基準になってきます。
修理代も預貯金から出せれば楽ですし、年間で支払う車両保険代を払う必要もないので、家計の負担も減ります。
しかし、預貯金に余裕がないと、修理代に数十万かかる場合は気軽に支払うことが出来ないため、保険を使って対応する必要が出てきます。
まず、自分の預貯金がどの程度なのかしっかり把握して、車両保険の加入を検討してみてくださいね!
補償内容について
判断基準を見てきたところで、車両保険の補償内容についても見ていきます。
教職員共済の車両共済も、大きく2つのタイプがあります。
オールリスクタイプ(一般条件)
このオールリスクタイプ(一般条件)は、冒頭であげた各リスク全てに対応しています。
あらゆるケースに対応しておきたい場合は、こちらのタイプに加入しておくと安心でしょう。
ただ、掛ける保険料も大きくなるので、その点は注意しなければなりません。
エコノミータイプ(車対車・限定危険)
2つのエコノミータイプ(車対車・限定危険)は、限定的に補償する内容になります。
教職員共済の車両共済を例にとると、補償される範囲として、
- 他人の車との衝突
- 盗難
- 落書き
- 物が当たる
- 天災(台風や洪水、火災等)
に限定されます。
つまり、
- 単独事故(電柱衝突、自転車等に接触、転落等)
- あて逃げ
は補償されないことになるので、注意しなければなりません。
ただ、上記のオールリスクタイプと比較して補償範囲が狭い分、保険料が安くなるため、できるだけ保険料を抑えたい場合はこちらのタイプが良いと言えます。
ちなみに、自動車保険そのものの補償内容については、以前こちらの記事にまとめていますので、あわせてご覧ください↓
まとめ
今回は、車両保険付加の判断基準と補償内容についてみていきました。
車両保険を付加するかどうかの判断基準は、今置かれている状況ごとに異なってきますので、
しっかり今の状況を考慮して検討する必要があるということですね。
「考えるのが面倒だから付けよう(付けない)」
でもいいですが、当然、対人・対物にかける自動車共済・保険がメインにありますので、車両共済を掛ける場合は、
その分、年間に支払う自動車保険の金額も増減してきます。
できるだけ、自分の状況に応じた形で車両共済・保険に加入検討しましょう!
下記のメルマガでも詳しくご説明しています↓