最終更新日時: 2024年6月9日
昔は男性は仕事に出て、女性は家で子育て等をするといった図式がありました。
しかし、現代においては女性の社会進出に対する環境も整いつつあり、共働き世帯も多くなってきています。
家計収支の観点からも、もちろん共働きが世帯収入も増えて良いのですが、子育てや家事もあり両立はとても大変なものです。
収支の面からどのようなライフスタイルが適しているかみていきたいと思います。
目次
現代の働く環境について
働く環境が整う今の時代は、双方働けることが家計を助けることにつながり、喜ばしいことでもあります。
ただ、子育てや家事といったものは夫婦が相互で助け合うという意識がないと成り立たないものですので、一方が仕事にしか精を出さないとなると逆に苦しくなります。
また、ワークライフバランスという言葉も使われているように、休みなく仕事しかできなかった時代から、すべての企業ではないですが、今では有給休暇を取るように促す企業まで現れる時代になりました。
どのようなライフスタイルが合うかしっかり考えていかないといけない時代になっており、そのような変化は前向きに受け止めるべきことです。
つまり、昔では考えにくかった夫の子育てや家事といった事も積極的に考え、奥さんが仕事に精を出すという専業主夫スタイルも当たり前の時代になりつつあるということです。
夫が仕事より子育てに興味があり、奥さんは仕事をずっと続けていきたいという世帯ももちろんあると思います。
そのような家庭はもっと増えて良いはずですし、男性が子育てに夢中になり、いつの間にか教育分野に興味を示し、教育学を学びたいから大学に入り直すなんて事もあるかもしれません(ちょっと行き過ぎ?汗)
昔と比べてライフスタイルが本当に多様化してきているので、家計の収支も世帯ごとに異なってきますから、計画を立てる必要性がより増しているといえます。
専業世帯と共働き世帯のメリット・デメリット
それでは、専業世帯と共働き世帯のそれぞれのメリット・デメリットをみていきたいと思います。
専業世帯のメリット
〇家事は一方が中心的にできるので、役割が明確化し双方の負担が分散される。
〇子育てもしっかりできるので、より愛情を注ぐことが可能。
専業世帯のデメリット
〇働き頭が倒れると、収入が途絶えてしまう。
〇共働き世帯と比べて、お金は貯めにくい。
共働き世帯のメリット
〇収入の途絶えるリスクが低くなる。
〇お金を貯めやすく、老後のもらえるお金も多くなる。
共働き世帯のデメリット
〇家事と子育ての負担が両方にかかってくるので、そこの話し合いが絶対的に必要。
〇子どもとの触れ合う時間が減る。
上記、それぞれ挙げてみましたが、以下それぞれのデメリットに対してどのような対処をしていけばいいか見ていきます。
貯蓄するのに専業でも全く問題ない!問題があるとしたら・・・
専業世帯が気をつけるべきこと?
専業世帯は、収支の面からみてどうしても収入が一方に依存して不安定さがあります。
万が一の時はどうしようか?といった不安も出てきますが、ここでの対処法はやはり保険と貯蓄の組み合わせです。
子どもがいれば生命保険に加入して将来への保障に備えるのが理想的ですが、保険料もなかなか高いもので家計支出の負担原因にもなります。
教育資金や老後資金といったお金にも配慮すると、万が一のためにお金をかけすぎるのもよくありません。
家計が苦しい場合は共済などの掛け捨て保険で最低額の保障をカバーし、できるだけ貯蓄するように心がける事が大切です。
ある程度、貯蓄が増えた段階で保障が充実した保険に入るという計画も視野に入れて、対策をしていくことが可能となります。
ちなみに、病気やケガ等で働くことができなくなっても、会社員という形態であれば傷病手当金というものがあり、給与の3分の2程度出ますので、直ちに収入不安ということになることはないです。(ただし、期間制限あり)
問題は、自営業の場合です。
会社が手当金というものを出すわけではないので保障を考える必要性が出てきます。
死亡以外のリスク(介護状態、障害状態等)に対しての備えは、生命保険に加入する際、特約を重ねてつけることでカバーすることが可能ですが、かける分だけ金額も増えていきます。
保険ショップの店員さんや販売員の方の説明を受けると、あれやこれやすべてのリスクに対して保険で対処しないといけないような気持ちになります。
しかし、特約は自身の置かれている環境に適した形でつけ、特約をつけない代わりにしっかり貯蓄でカバーするという考えが大事になります。
例えば、健康に不安を抱えている人であれば特約を付けてもいいですし、健康に常に気をつかって生活している人であれば、特約はつけずに貯蓄でカバーしようという考え方でもいいです。
これとは反対に、すでに生命保険に入っている場合は、高すぎないか注意する必要があります。
その理由は、万が一のことがあっても、上記のように病気などの長期休業は傷病手当金等が出るパターンもありますし、亡くなった場合は、遺族年金という形で遺族に年金が支払われるので、すぐすぐお金に困ることにはならないからです。
ただ、それだけでは不安なので、適度な金額の生命保険に入るという考えが良いでしょう。
そのようにみていくと、専業世帯(特に自営業)のデメリットに対しては保険でカバーすることで、不安要素を適切に補い、貯蓄計画を立てればしっかり積み立てに意識を向ける事ができます。
確かに共働き世帯より増やすことは難しいかもしれませんが、収入の額より大切なことは適切なライフプランです。
共働き世帯が気をつけるべきこと?
収入が多い分、贅沢もしがちになるので、特に共働き世帯が気を付ける部分はこの点でしょう。
両方とも仕事で疲れて家事・育児が中途半端になりがちになるので、ご飯も外食が多くなるかもしれません。
家計収支を考える上では、食費と合わせて、特に外食費は抑えたい費用です。
そのため、外食は月の回数を決める事が一番です。
曜日指定だと毎週になってしまうので、日にち指定していくだけで、回数を減らす事ができると思います
もう一つ、家事・子育ての両方への負担は、必ず発生する問題点です。
一方だけに負担をかけるのは、のちのちほころびが出てきます。
初めから曜日または日にちの交代制にするなどして、早めの対策が必要となります。
このバランスさえ取れれば、お金のやりくりも良くなると思います。
共働き世帯は、とにかくお金が貯めやすいので、保険の重要性も専業世帯よりはぐっと減ります。
両世帯とも、保険だけに頼らず、計画的に貯蓄する意識が何よりも大事です。
まとめ
専業世帯にしろ、共働き世帯にしろ、相互の助け合いが大事なのは言うまでもないですが、どちらかがリスクに備える意識を持つだけで、お金の使い方も変わってきます。
無駄な支出は減り、保険にかける割合もその意識差で大きく増減してしまいます。
保険だけに頼らず、将来へのリスクは貯蓄が一番の対処法になります。
まずは目標を決めて貯蓄を行い、余裕が出てきたら少額の資産運用等も視野に、お金の使い方の幅を利かせることが理想的なライフプラン運びとなります。
是非この機会に家族で話し合ってみて下さい!