最終更新日時: 2024年6月9日
こんにちは!
昨今、若者の車離れがニュースになっていますが、みなさんは車をお持ちでしょうか?
昔は高級車を買うことが一種の社会的ステータスを示す手段となっていましたが、現在は高級車どころか、車を持つことすらしないという現象が起きています。
なぜでしょうか?
その理由を、家計収支の観点から、本当に車の所有が必要かどうか考えていきます。
特に現在車の購入を検討している方は参考していただければと思います。
目次
若者の車離れが進んでいる要因
日本自動車工業会が発表した「2017年度における乗用車市場動向調査」によると、現在車を所有していない10~20代の社会人のうち、購入したくない層が5割を超えています。産経ニュース(平成30年4月9日)
このように昔と比べて車を購入する人が減少しているようですが、理由は様々あると思います。
都市部で特に一番大きな要因は、公共交通機関が急速に進歩しており、日常生活を過ごすうえで、車がなくても不便なく生活ができるようになったことではないでしょうか。
地方でも車が欠かせない場面は多いものの、バスの路線増加や私鉄もあり、車がなくても生活していけるという環境が、以前に比べて整っていることが大きいと感じます。
その他にも、最近では健康志向や自転車の品質向上もあり、近場であれば自転車で十分という理由も考えられるでしょう。
通勤・通学に自転車を使うという人も増えているため、自転車事故に備えた自転車向けの保険という保険商品も出ています。
頻繁に乗る人はできれば掛けておきたい保険ではありますが、その辺りについてはまた別の機会で詳しくお伝えできればと思います。
車を持つことのメリット・デメリット
車を持つことが当たり前の時代から、そうではない時代に徐々に変わりつつありますが、車を持つことのメリット・デメリットを明確にして、一人一人にとって必要かどうかを考えてみたいと思います。
車所有のメリット
〇家族で自由に行動ができ、重い荷物も一緒に運べる。
〇自分の都合で動けるので、時間に左右されない。
〇小さい子供やお年寄りでも一緒に行動がしやすくなる。
〇ドライブという趣味が持てる。
車所有のデメリット
〇月々のガソリン代等、維持費がかかる。
〇一戸建ては駐車スペースが必要となり、賃貸マンションでは駐車代が余計にかかる。
〇運転中は他のことができない。(公共交通機関に乗る人は、本を読むなど自分のやりたいことができる(満員時を除く)
〇事故リスクを常に抱えている。(それに対する保険が必要となり、月々の維持費につながる)
以上、それぞれメリット・デメリットを挙げましたが、今の家計収支を振り返った時に、デメリット項目が深く関与している場合は再考の余地があるかもしれません。
購入後に考えるべき返済計画とは?
車を購入することが決定した場合、支払いは現金で一括か、ローンを組んで買うかどちらかで、多くの方がローンを組んで購入されると思います。
しかし、車のローンは住宅ローンと比較して比較的高い金利となっています。
特にディーラーで車を購入する際に同時にローン契約を結ぶ際は要注意です。
審査が通りやすい反面、金利が高めに設定されていることから、営業マンに促されるままローン契約をしてしまうという状況になってしまいます。
金利が高くてもスピーディーに契約したいという方であればディーラーローンが向いてますが、なるべく低金利でいろいろな金融機関のローンと比較して契約したいという方はその場でローンを組まなくても大丈夫です。
購入手続きだけ済ませ、ローン契約については口座を持っている銀行やネット銀行で見積もりをとってもらい、返済シミュレーションを出してから契約をしましょう。
ただし、銀行等のマイカーローンは審査に時間がかかる場合もあるので、事前確認が必要です。
また、すでに車を所有しており、比較せずにディーラーローンを組んでしまった方でも、住宅ローンと同様に借り換えという手段も取れます。
気になる方は、銀行等に返済計画を見直してもらいに行きましょう。
最低限、銀行口座と返済計画書等があれば手続きもスムーズに行くと思います。
車所有に適している人・考える余地がある人
車所有に適している人
車所有を検討する際に大事なことは、「日常生活に絶対的に必要か、もしくはなくても生活できるが、あることで自分の生活に身体的・精神的豊かさをもたらしてくれる」という点でしょう。
つまり、
○車を運転しないと生活が成り立たないという人
○満員電車といった人込みを介しての移動がとにかくストレスになる
ということであれば、車の所有に適していると言えます。
車所有を考える必要のある人
反対に、
〇週末しか車に乗らない人。
〇とりあえず持っていた方が生活しやすいという漠然とした理由。
〇電車やバスという代替手段が数多く存在する地域に住んでいて、交通機関が苦にならない。
以上のような理由があれば、一旦立ち止まって考える必要がありそうです。
車は、買った後、とにかく維持費がかかります。
月々のガソリン代、保険費用、車検代など、絶対的に必要な人以外は、この点を特に注意して慎重に検討して頂きたいと思います。
まとめ
車の購入は、住宅ほどの金額ではないものの、大事なライフイベントのひとつです。
車を購入しようか考えている方は、メリットとデメリットを明確にし、どちらの方が自分の生活設計に適しているかを考えることがポイントになります。
また、車は依然として便利な交通手段に違いはないので、迷っている方は返済計画をしっかり立てれば、前向きな検討をしてもいいと思います。
また、すでに車を所有している方は、返済計画がどうなっているのか、金利は何%なのか、借り換えを検討した方がいいのか、もしくは手離した方が家計にいいかもしれない等、今一度この記事で見直す機会にしていただければと思います。