外貨建て保険って実際どうなの??リスクも?

最終更新日時: 2020年12月20日

今、実は外貨建ての終身保険や個人年金保険といったものを契約する方が増えています。

外貨建てで、しかも保険なので、比較的安全で、かつ利益も見込めるからというシンプルな理由で入られる方も多いですが、本当に大丈夫なのでしょうか?

今回は、外貨建て保険についてしっかり内容を見ていきたいと思います。

外貨建て保険とは?

外貨建ての保険とは、積み立てた金額を、保険会社が海外の通貨で運用して利益を上げ、しかも万が一の時の死亡保障もついている保険のことです。

海外の通貨は、基本的にアメリカドルやオーストラリアドルで運用するものが多く、予定利率もあらかじめ決まっています。

ですので、保険料の支払いや受け取りは外貨ベースで考えることが基本となります。

近年、これだけ外貨建て保険の加入が増える傾向にある理由として、日本の超低金利な環境がそうさせているからという理由があがります。

しかも、単なる通貨としての外貨ではなく、保険としての要素も組み合わせていることもあり、イメージとして安全であることや、親近感といった理由なども絡み合って増えている印象にあります。

しかし、この点が怖いところで、中身を見ずに保険という点だけで、預金より増えるならと安易に加入するのは、あまりにもリスクがあります。

以下、メリットとデメリットをそれぞれあげて、しっかり比較してみたいと思います。

メリットとデメリット

以下より、外貨建て保険のメリットとデメリットをそれぞれあげてみたいと思います。

外貨建て保険のメリット

・預金するよりは、高い利益率が見込める。(予定利率も1%や2%台になるものも多い)

・予定利率が高いので、保険料も安くなる。

・あくまでも外貨ベースに限り、元本保証がある。

・ドルで運用する事で、投資の基本である分散投資を行うことが出来る。

外貨建て保険のデメリット

・為替相場の変動リスクにより、元本割れする恐れがある。

・外貨から円に両替する際に手数料が発生する。

・中途解約時の返戻率が低い

・契約時の初期費用が高い

外貨建て保険は結局良いの?

上記のメリット・デメリットを踏まえると、たしかに預金よりは利益率が全然良いですし、資産運用という点でも分散投資になるため悪くはないです。

ただ、元本保証は外貨ベースという点を忘れてはならず、

日本円に直すと手数料などが発生し、元本割れするリスクも十分にあります。

ベストなタイミングなら加入検討しても良い

デメリットにあげた、為替相場の変動リスクという点を軸に見ていくと、基本的には外貨建てで運用するので、外貨の価値が上がれば、それだけ見込める利益も大きくなるわけです。

例えば、1ドル=100円のときに10,000円預けて、5年後に1ドル=110円になったとき、その10,000円は11,000円になります。

逆に、1ドル=90円になれば、9,000円になるわけです。

後者で見ると、10,000円が9,000円になるので、1,000円の元本割れを起こすということですね。

ここから見える、外貨建て保険のベストな加入タイミングとは、加入時の為替相場が

円高でドル安になっているとき

が最も利益率を見込める時期だと言えます。

この場合、現在が円高の状態であるとドルは安い状態です。

ドルが安い時に加入して、数年後に円安の方向に進むと、ドル高になるのでドルの通貨価値も上がります。

その為替差益を狙えば、大きな利益を見込めることができます。

反対に、現在が円安状態だと、すでにドルは高くなっており、この時に加入してしまうと、ドル高がこれ以上見込めない上、ドル安に進んだ場合、通貨価値が下がってしまうので、為替差損になってしまいます。

利益を見込むには、加入時の通貨価値が低ければ低いほど、将来的な伸びしろが期待でき、利益を見込むことができます。

外貨建て保険は、加入時期が非常に大事であるということです。

外貨建て保険の加入に適している人

外貨建て保険の加入は、上記のようにメリット・デメリットを把握した上で、適切な加入時期を選ぶ必要があります。

また、外貨建て保険の加入に適している人ももちろんいます。

以下で、加入検討してもいい考え方や状況をあげてみたいと思います。

・資産運用を保険で行いたい。

・分散投資を考慮して、外貨建てを入れたい。

・ドル建ての資産を保有しておいて、将来的に海外での移住などを検討している。

・死亡保障も入れておきたい。

・中途解約しなくても大丈夫なくらい、余裕資金がある。

・長期的に預ける事ができる。

などがあげられます。

安易に加入せず、保険の資産運用に理解のある人!

保険は、資産運用としての役割を果たすことも出来ます。

ですので、保険の本来の役割である保障以外に、最近、特に資産運用の一つとして、保険屋さんが勧めてきます。

ここで、私たちは、預金より高いという理由だけで安易に加入することのないように注意しなければなりません。

上記で説明した通り、しっかり加入時期や、自分の考え方が外貨建て保険に適しているか、今一度確認する必要があります。

保険というだけで安全という認識が出されやすいですが、外貨建て保険に関しては安全という言葉は適しません。

中途解約時の解約返戻金もかなり低いです。

長期的に預けること、途中で解約しないという前提で、

外貨建て保険の内容を十分理解した上で、資産運用を保険で行いたいと考えている人

が、初めて検討することに適している人です。

保険屋さんに促されるままに加入することは絶対避けてください。

場合によっては、保険契約で得られる手数料が高いので、その契約手数料目的で加入を促す保険屋さんもいるかもしれません。

その辺りにはくれぐれも注意して検討して下さい。

まとめ

今回は、外貨建て保険を見ていきました。

保険という要素だけで、安全性に目が向く人もいますが、あくまで運用は外貨ですので、元本割れの可能性も十分あります。

もし保険で資産運用をしていきたい人は、為替変動リスクをしっかり考慮した上で、比較検討して下さいね!

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